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冬こそキンキンに冷えた小川に飛び込め! 日本初の「自走式サウナカー」最速レポ

投稿日:

TEXT: カーツさとう  PHOTO: 宮越孝政

  • 日産キャラバンを改造したサウナカー
  • ベースは2000年式の日産キャラバン
  • サウナカーに積まれていたアイテム一式
  • 事故防止のための一酸化炭素チェッカー
  • 煙突の組み立ては2人必要
  • 大自然の中のサウナカーは最高
  • サウナカーの奥には本格的なサウナストーブ
  • 檜のサウナ室内から外の景色を見られる
  • ストーブの上のサウナストーンは煙突まわりを包むように
  • 温度計で室温を計ると顔の高さが80℃
  • サウナ→川→イスのセットは至福
  • ゼログラビティチェアの座り心地が最高
  • サウナに入るときはビニールカーテンだけ閉めておく
  • サウナストーンに水をかける「ロウリュ」
  • サウナで体を温めたら冷たい川にイン
  • サウナから水風呂で「あまみ」が浮き出てくる
  • クルマの方はもう少し整備した方がヨサゲ
  • 能登牡蠣は小ぶりな身に旨味ぎっしり
  • 大井川電機製作所がつくっている「ホホホタケ」

日産キャラバンの車内に檜ばりの本格サウナを搭載

 キャンピングカーのレンタル、カーシェア、車中泊スポットやキャンプ場のスペースシェアといった「バンライフ」のプラットフォーム事業を展開している「Carstay」が11月に発表した自走式サウナカー「SAUNA JUNKY零号」。カーシェアで圧倒的に手軽なアウトドア・サウナを楽しめそうなナイスなサービスだ。

 いち早くこれをお借りして、サウナを愛する「カーツさとう」さんにリポートしてもらおう。別の企画でご一緒していたスバル女子ライター「今泉 史」さんにもモデル出演してもらった。

日産キャラバンを改造したサウナカー

アウトドアでのサウナを超お手軽にエンジョイ!

 ついに日本にも登場いたしましたか! なにって自走式のサウナカーですよ。自走はできないトレーラー式のサウナカーの日本第一号が作られたのが約6年前。そして今! つ、ついに自走しだすわ、カーシェア可能にまでなってしまいましたかサウナカー!

 あの~サウナ好きになると、サウナで体をチンチンに熱くしてからの水風呂が、まぁとにかく、「最高ッ!!」なワケなんすが、水風呂のそのさらに上をいく気持ちよさなのが、湖だったり川だったり海だったりの自然水に、ザップ~ンと浸かるナチュラル水風呂。フィンランドで「アヴァント」といわれる行為ですね。

 最近注目されてるテントサウナもナチュラル水風呂を体感できることはできるんですが、正直いってテントの設営が面倒っていえば面倒なんすよね。

 でも自走式サウナカーならば……。「面倒臭くないんじゃない?」

 そんな期待とともにお借りしました、日本初の自走式サウナカー、その名も「SAUNA JUNKY零号」! そのカーシェア利用料金2万5000円(平日)~2万8000円(休祝日)/24時間!

 そしてもうここで結論書いちゃいます。予想を遥かに超えて良かったす、「SAUNA JUNKY零号」!

 ワタクシ、半分自慢みたいなもんですが、サウナに入るためにフィンランドに5回も行ってまして、アチラでもサウナカーを体験しております。そのワタクシが言う。よくぞ作ってくれました「SAUNA JUNKY零号」!

ベースは2000年式の日産キャラバン

至れり尽くせりのアイテム満載、手間は煙突の組み立てだけ

 ということでここから本題。

 せっかくの自走式サウナカー。都内の駐車場でそのサウナを体験しても意味がない。ドボンできちゃう川近くまでクルマが入れるキャンプ場に行くのが一番っつうことで行ったのが、相模原市は道志川沿いにある「青野原オートキャンプ場」。この河原にサウナカーを停め、サウナに入り、体が暖まったら川に浸かる、こういうことでございます。

 さぁ「SAUNA JUNKY零号」。写真見れば一目瞭然ですが、日産キャラバンの後部座席を丸ごとサウナ室に改造してあるんだけど、ただサウナ室のあるクルマっつうだけじゃなく、アウトドアでサウナを楽しむための付属品といいますか、おまけみたいなモノが一杯積んであって、これが素晴らしい!

サウナカーに積まれていたアイテム一式

 薪は借りた人間が自分で買わなきゃいけないんですが、「ロウリュ」(最近は知らない人も少ないでしょうが、サウナストーブの上のサウナストーンに水をかけて、サウナ室内の湿度をあげることで、さらに熱い体感温度を味わうことね)用のラドルとバケットはもちろん、酸欠防止の為の一酸化炭素チェッカーにクールダウン用のイス。あと川や湖に行ったら使わないと思いますが、水風呂になるドラム缶もダメ押しサービスっつう感じで積んであります。

事故防止のための一酸化炭素チェッカー

 そんな付属品を室内というか車内から外に運び出したら、サウナ室をすぐにでも温めたいとこですが、その前にひとつだけやらなきゃいけないことがある。

 サウナカーに煙突を取り付ける作業だ。

 どうしてもふたりかかりになる作業なんだけど、まず短い煙突をサウナカーにツッ込んで、三脚を着けた長い煙突と合体させる。この合体作業だけがちょいと手間取る。手間取りはしますが、「う、うまくインサートできない!」なんて若干の下ネタを彷彿とさせるセリフを言ってれば、イライラすることもなく全作業5分もあれば終了である。

 テントサウナを張ることに比べれば楽チンもいいとこである。

煙突の組み立ては2人必要

ストーブの薪に火をつけたら30分で「いい温度」に

 あとはもうサウナストーブに火を入れるだけ! 着火材も積んであるので、薪への点火も一瞬。瞬く間にサウナストーブのなかで真っ赤な炎がメラメラし始める。

 で、このサウナストーブが、「モキ製作所」という会社で作ってる国産サウナストーブでして、そうとう熱効率がいいのか、後部座席のスライドドアを密閉しておけば、サウナ室内はかなりの短時間でいい温度になっちまうんですよ。

サウナカーの奥には本格的なサウナストーブ

 ちゃんと温度を調べるため、アナログのアルコール温度計持ってって室温を計ったんだけど、ストーブ点火から30分で、ベンチに座った時の顔の高さが80℃! 天井近くだったら100℃近くいってるかもしれない。これはもうロウリュをするんだったら充分な室温!

温度計で室温を計ると顔の高さが80℃

 当然のようにストーブの上のサウナストーンもすでにチンチン! ちなみにこのサウナストーン、クルマで移動中はストーブの上から落ちないように平らに積んであるけど、よりチンチンにする為に、ストーブに火を入れる前に、煙突まわりを覆うように積むといい。

ストーブの上のサウナストーンは煙突まわりを包むように

「でも30分って、結構待ってるの暇じゃない?」

 そういう意見もございましょう。じつはワタシも気が短い方なんで、待つの嫌だな~と思ってたんですが、積んであるクールダウン用のイスに座って自然を眺めていたらアッという間でした! アマゾンのゼログラビティチェアなんだけど、このイス……オリジナルは有名アウトドアメーカーのヤツだけど……本当に座り心地というか、寝っころがり心地が最高なのね。

 サウナ入る前から、「サウナ入って、川でキューッと体冷やして、このイスに寝ころがったら最高だろうなァ~」って、もう予言しちゃったくらいに最高。

 ちなみに最近サウナ好きになった人は、サウナ→水風呂のあとに座るこの手のイスを「ととのいイス」とか呼んだりしますが、それ以前からのサウナ好きはもはや恥ずかしくて呼べないんですよね。

 正直「ととのう」って言葉も5年くらい前までは使えたんですが、今や恥ずかしくって使えたもんじゃない。だからこの記事にも使わないよ、この言葉。一応ここで言っときます。

ゼログラビティチェアの座り心地が最高

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