いよいよ入蒸! ロウリュの対流熱と檜の香りに包まれる
それはともかく。いざサウナ室に水着で入蒸!! 酸欠の心配があるんで、サウナ室内に人が入ったらスライドドアは開放しておいてください。その代わり厚手のビニールカーテンがスライドドアの開いた部分を覆うように装着されているんで、それを閉めておく。
そしていざロウリュゥゥゥゥゥ!
「ジュッ・チョオオオオォォォォ!」
いい感じの対流熱がこの2秒後に体に降りかかってくるのを約束する素晴らしいロウリュサウンド。
そして期待通りに降り注ぐ熱!!
室内に張ってある木材はなんと檜だそうでして、ロウリュをするとその檜のいい香りもプイ~ンと漂ってくる。ロウリュにアロマ水を使うのもいいけれど、せっかく自然のなかでロウリュするんだから、かける水は川の水そのまんま&自然に漂う檜の香りっていうのは、いや~そうとうな贅沢ですよ。
サウナ室内から窓越しに大自然の景色が見えるっていうのもまた乙だしなぁ。
清流にザッブーンっと飛びこんで無上の法悦
そしてサウナでもう体が充分温まったぁ、と思ったら川に直行!
熱い体を冷たい流水に浸す。この瞬間、刀鍛冶が焼き入れした日本刀に水で冷やすときの「ジュ~ッ」って音がするかと思うほどに、ジュ~ッと快感が迫ってきましたよ、本当に。
なにしろこの日の清流の温度は12℃(これも計った)。それより水温としては冷たい水風呂のあるサウナ施設もなかにはあるけれど、つねに水が流動している川は冷え方が違う。加えて水の質が違う!
さっきの日本刀の話じゃないですが、心身研ぎ澄まされる!!
そして冷えた体をゼログラビティチェアに横たえる。本当にイイサウナで体を温め、イイ水で冷やしたときに体に現れる皮膚のまだら模様「あまみ」もしっかり浮き出てくる。
そんな「サウナ→川→イス」を3セットも繰り返してみなさい。気持ちよすぎて、日本語ではもう表現できないレベルに到達いたしました。
おまけに場所はキャンプ場。そのあとにキャンプにお決まりのBBQかなんか待っててみなさいな。もういつ死んでも悔いなどないさってな気分にすらなるよ。実際この日も牡蠣とキノコ焼いちゃったし。
もっと川が冷たくなる冬こそサウナカーがオススメ!
ちなみにモデルでも登場いただいた今泉 史さんは、あまりサウナに慣れてないので、「この冷たさの川には入れない……」とおっしゃってましたが、そんなのは関係ない! だってサウナに慣れてない、冷たい水が苦手な人が、このサウナカーをわざわざ借りるとは思えないもん。「もっと冷たくなれよ!」っていうようなヤツしか借りないでしょ、どう考えても。
そしてそういうヤツよ! この記事がアップされるころには、冬も一段と厳しくなり、間違いなく御希望通りに「もっと冷たく」なっております、川の水!
以上、大自然のなかで体験する「SAUNA JUNKY零号」のサウナ部門は最高って話でしたぁ!!
〈編集後記〉サウナと能登牡蠣とホホホタケのマリアージュ
サウナカーの体験ロケにあたり、待ち時間やボーっとする時間が多々あることが予想されたため、われわれ取材班では心身の健康のため並行してBBQを実施することにしたのだった。
気の利いた知り合い経由でゲットしたのは、石川県産の「能登牡蠣」。牡蠣といえば宮城、広島、北海道が有名どころだが、日本海側である能登半島の七尾湾も、おいしい牡蠣を育むのに適した地形なのだとか。
旬の直前ということもあり、もともと小ぶりさが特徴の能登牡蠣はさらにコンパクトなサイズらしいが、炭火でじっくり焼いて食したならばキュッとしまった牡蠣のボディに海の塩気と甘みと旨味が凝縮されていて、じつにステキな味わいだ。
また、ちょっと珍しいキノコも同時に入手。静岡県産の「ホホホタケ」というキノコ。これは標高1000m以上の高山に生育する「はなびらたけ」を、クルマ用の電球メーカー「大井川電機製作所」が栽培ノウハウを確立して「ホホホタケ」と名づけて販売しているものだ。
アヒージョにして食べてみると、ソフトなコリコリした食感の中にさわやかな香りがあり、ノンアルコール・シャンパンとの相性も上々。ついパクパクと食べてしまった。
サウナカーを友だちなど4~5組のグループで合同で借りて、アウトドアでサウナを満喫しながらBBQと洒落こむのが、とても楽しそう。じっさい、今度プライベートでも借りようと目論んでいるところだ。【Auto Messe Web編集部 竹内】
【詳しくはこちら】
■自走型サウナカー「SAUNA JUNKY零号」