ハンドドライブの達人がスゴイ! M3でドリフト王者に輝いた車いすドライバーの圧巻のテク (1/2ページ)

ハンドドライブの達人がスゴイ! M3でドリフト王者に輝いた車いすドライバーの圧巻のテク

この記事をまとめると

  • ギリシャの車いすユーザー、スピネラコスさん
  • ドリフトに憧れてBMW M3を改造し、粘り強くトレーニング
  • 2018年にはドリフトのギリシャ国内選手権を制した

運転補助装置が普及しているギリシャ

 ギリシャの首都アテネに住むスピネラコス(Spinnerakos)さんは今年で40歳。この名前はニックネームで、ドイツ語の「Spinner」(クレイジー)に由来して「クレイジーなギリシャ人」といった意味だが、英語の「spin」とも掛かっていて、いかにもドリフト野郎らしい。

 彼が下半身不随になったのは13歳のときで、脊髄脂肪腫の手術が失敗したため。以来、車いすユーザーとして暮らしてきた。18歳で運転免許を取得して、EG型ホンダ・シビックの手動運転補助装置つきでクルマの運転を覚えたそうだ。

働きながらプライベーターとしてドリフトレース活動をしているスピネラコスさん

「ギリシャでは手動の運転補助装置はとてもポピュラーな存在です。公共交通機関がほとんど役に立たないので、必需品と言っていいですね。クルマを運転して自分で移動できることは、身体障がい者にとって、もっとも基本的な“未来”なんですよ」

リヤウインドウには力強いメッセージ

日本の「チームオレンジ」の走りを見てドリフト開眼

 スピネラコスさんが「ドリフト」に興味を持つようになったきっかけは2007年。当時は日本発祥のドリフト文化がギリシャでも盛り上がり始めていた時期で、日本のドリフトチーム「チームオレンジ(Team ORANGE)」がアテネ市のレースイベントにゲスト参加しデモランを披露したのだ。

「それを見て、これだ! いつか自分もドリフトドライバーになりたい! って思いましたね」

E36型M3でドリフトしまくる

 それから間をおいて33歳になった2015年から本格的にドリフトのレッスンを受け始めたスピネラコスさんは、翌2016年のギリシャ・ドリフト選手権にエントリー。ドリフトの公式レースに障がい者が参加したのはギリシャでは初めてのことだった。

2016年からギリシャ・ドリフト選手権に出場し始めた

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