雪道も頼りになるAWDのレヴォーグやV60クロスカントリーも見逃せない
そこでラゲッジフロアが低く、しかしSUVに匹敵する悪路、雪道の走破性を持つステーションワゴンを提案したい。国産ステーションワゴンはほぼ絶滅状態にあるが、スバルのAWDを搭載した雪国でも大人気のレヴォーグがあるし(ラゲッジフロア地上高610mm)、もっと悪路に適したワゴンというなら、ボルボのV60クロスカントリーがある。
このモデルは、もちろん4WDで最低地上高210mmを確保した上で、ラゲッジフロア地上高は675mmと低く、後席に乗せるにしても座面の地上高は590mmと、これまた低い。リヤドアからの乗降にしても前足をかけるステップがあるなど、空調を含めて完璧と言っていい仕様となっている。
なお、ボルボ純正のドッグアクセサリーとして、筆者がデザイン・プロデュースした後席用の「ドッグベッド」のフルサイズ(大型犬、多頭用)、ハーフサイズ(中小型犬用)も用意されており、汎用性があるためボルボ以外の車種にも装着可能だ。
ドッグ用カーアクセサリーの活用で愛犬はさらに安全&快適!
また、フォルクスワーゲンにも純正ドッグアクセサリーとして「フラットベッド」があり、これもまた筆者がデザイン・プロデュースしたもの。ボルボ同様にバスタブ状のため車内の抜け毛、ヨダレ汚れは最小限。合成皮革製なので抜け毛のからみもなし。底にはウレタンパネルが敷き詰められてフラットになり、犬も安心・快適に乗っていられる。
しかも後席のエアコン吹き出し口に対応。降車時にはサイド部分を外側に垂らすことができ、サイドシルやシートサイドの汚れ、キズを防いでくれる最高峰の実用性を備えている(ボルボはシートベルト対応)。ボルボ&フォルクスワーゲンユーザーの愛犬家ならずとも、ぜひ愛犬のために装備してほしい。
最後にひと言。中小型犬の飼い主で、ドッグカートをドライブ先でも常用しているのであれば、ラゲッジルームの横幅に注目してほしい。畳んだドッグカートの全長は約1m程度のものが多いのだが、それを真横に積み込めることが求められる。もし斜めにしか積めないようだと、ドッグカートの上に重い荷物を乗せるわけにはいかないから、荷物の積載効率が極端に悪くなってしまうのである。ドッグカートを購入するときは、愛車のラゲッジルームの横幅(もっとも狭い部分)との適合性をチェックしていただきたい。