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夫婦仲が勝敗を分けるかも!? クラシックカーラリーを楽しむ4組の夫婦に楽しむ秘訣を聞いた

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典/村田尚弥/山口賢二/プレサイド/Auto Messe Web編集部 米澤 徹

遊佐勇人さん/遊佐直子さんペア 1967年式 ロータス エラン S3 D.H.C

「楽しいクルマのイベントがあるようなので行ってみない? 食事も美味しいし、友人夫婦とも一緒だから」という言葉で奥さまをクラシックカーラリーのコ・ドライバーに誘ったという勇人さん。2012年のラリーニッポンが一番最初のクラシックカーラリーだったという。ロータス エラン S3 D.H.C

 PC競技で失敗したときは、表向きは検証と反省をするものの、実際はいかにその後も冷静を保って次の準備ができるか、なので、失敗を忘れることで対処しているそうだ。そして、無言で運転し、発言をガマンすることで、PC競技失敗時のケンカを回避しているらしい。

 勇人さんによると、直子さんが、こんなことが楽しかったとは絶対に言わないので「不満が出なければ楽しんでいると思われます」と解釈し、オープンモデルは髪が乱れ、雨で濡れるので、幌は開けない約束になっているそうだ。いつもクーペに買い替えるように言われているのだという。ロータス エラン S3 D.H.C

 考えすぎると荷物が増えたり、買い物に行ったりしないといけなくなるので、あまりラリーの話をしない、クルマの整備以外は準備をしないことを日頃から心がけ、仲よくラリーに参加しているそうだ。

疋野 繁さん/疋野則子さんペア 1969年式 マツダ コスモスポーツ

 どのイベントでもアイドル的な存在となるコスモスポーツを愛車としている疋野さんは、夫婦でのクラシックカーラリー参加を2年弱ほど前から開始した。コロナ禍の影響もあって、まだ参加回数は5回ほどなのだという。マツダ コスモスポーツ

 則子さんは、まだ行ったことがない観光地の訪問と、豪華な宿泊ができる観光気分が魅力だと感じ、参加してみようと思ったそうだ。あまり成績を重視していないので、PC競技で失敗したときは「アレー、だいぶ早い、かなり遅い、などは口にしますが、ボタンのタイミング、進入速度の判断ミスなどはお互いさまなので、いつも今回もダメだったなの口癖でスルーしています」とのこと。それがケンカをしない秘訣になっているそうだ。

「真剣にPC競技をされている方々には申し訳ないのですが、旧車で観光に来ている感覚で参加しています。車窓からの見どころチェックで素晴らしい景色を見て、おいしい食事をいただき、本当に普段の旅行のような気持ちでいます。何よりどの会場でも旧車に感激して皆さんが話しかけてくれますので、私どもの趣味の旧車が時代を遡り、それがお互いを楽しませてくれる時間になっています」と繁さんが話してくれたので、一緒に参加している則子さんもクラシックカーラリーを愉しんでいるようだ。マツダ コスモスポーツ

 ちなみに、コスモスポーツはオープンモデルではないが、雨が降るとフロントガラスが曇ってしまうため、繁さんによると「窓を少し開けて走行するので、大雨のときはバスタオル、小雨のときはキャップで、なんとかしています。雨天時は通常走行ではないので、大きなトラブルはありません」とのこと。マツダ コスモスポーツ

 お金は無くても愛があれば……というような歳でもないが、必要以上の財産を持つと欲が出ておかしくなるため、ラリーに仲よく参加するために日頃から“寄付ができるぐらいの余裕ある精神の夫婦を目指す”ことを心がけているそうだ。

 やはり、どのペアも仲がいいので、好成績を残す&完走するために共同作業が必要となるクラシックカーラリーは、ドライバーの単独走行が基本となるサーキットイベントよりも男女が円満になりやすいといえるだろう。旧車で安全にモータースポーツを愉しみたいと思っている方にも、条件が整えばファミリーで参加することすらできるクラシックカーラリーはオススメだ。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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