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2台ともにトラブルに苦しむ……HREの今季初優勝はいまだ見えず【2022NASCARトラックシリーズ】

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: Hattori Racing Enterprises

  • ナスカーのレースシーンイメージ

  • ナスカーのレースシーンイメージ

16号車はリタイア、61号車はハンドリングに悩まされ……

 アメリカでも最も人気のあるモータースポーツ、NASCAR(ナスカー)。そのナスカー界で唯一の日本人オーナーである服部茂章率いる「Hattori Racing Enterprises(HRE)」は、今シーズンも、ナスカーの3大トップカテゴリーの「カップ」、「Xfinity(エクスフィニティ)」、「Camping World Truck(トラック)」の内のトラックシリーズに、2台のトヨタ・タンドラと、若手ドライバー2名でフル参戦をしている。

 5月21日(土)にテキサス州にあるテキサス・モーター・スピードウェイで開催される「SpeedyCash.com 220」はその第9戦となる。

2台とも予選の結果は振るわず

「#16 TOYOTA TSUSHO TOYOTA TUNDRA」に乗るタイラー・アンクラム選手は、プラクティス1回目から6番手のタイムを出し調子の良さをアピールしたものの、金曜日の午後の予選セッションでは18番手。チームメイトの「#61 BAMA BUGGIES  TOYOTA TUNDRA」に乗るチェイス・パーディ選手は19番手というタイムで、HREの2台のタンドラは9列目のアウト側と10列目のイン側という中団からのレースを迎えることとなった。

 合計149周を3ステージ制で行うレースは、第1ステージが35周、第2ステージは60周でチェッカーが出される。レーススタートとなるグリーンフラッグは午後8時に振られることとなった。

 アンクラム選手は、スタートから好調な走りを見せ、12番手までポジションを上げて第1ステージを終了。そのステージブレイクでも迅速なピット作業でさらにポジションをアップし、7番手から第2ステージをスタートさせる。その第2ステージでは、終始トップ10内にマシンをとどめ、70周目の第2ステージのチェッカーを10位で受けてステージポイントも獲得した。

16号車はトラブルに巻き込まれリタイアに

 そして最終ステージに向け、マシンの微調整とタイヤ4本の交換をして、ピットアウトしたところで、他車と激しく接触してしまう。それでも走行を続ける16号車は最終ステージの6番手からスタートし、106周目のイエローコーションが出されるタイミングでもトップ5のポジションを維持して走行していた。チームはここで最後の追い上げを目論み新品タイヤを投入して16号車を送り出す。

 112周目のリスタートでの混乱で一時16番手までポジションを落としたアンクラム選手だったが、121周目には8番手までポジションアップ。しかし128周目、残り20周というところでアウト側にはらんだ他車との接触を受け、ハーフスピン。大きなダメージはなかったものの、順位を大きく落とし26番手まで後退。そしてその後方に下がったことで他車が巻き込み落とした芝がフロントグリルに詰まってしまいオーバーヒートが発生。残り8周でリタイア、最終的に33位でレースを終えることとなってしまう。

61号車はハンドリングに不安を抱えながらも21位でフィニッシュ

 61号車のパーディ選手も序盤は14番手までポジションをアップしていたものの、その後はハンドリングがタイト(アンダーステア)になっていき、ポジションを徐々に下げる結果となり第1ステージは23番手で終えることとなってしまう。そこでチームはステージブレイクのピット作業で、大きくマシンのセットを変える。しかし、43周目にスタートした第2ステージでは、19番手からスタートしたものの、やはり結果は24位で第2ステージを終えてしまう。

 そして迎えた最終ステージ。その直前のステージブレイクで再度マシンの調整を受けた61号車は、相変わらずハンドリングの大きな改善は見られなかったものの、チームはレース終盤がグリーン下で進行しても燃料が持つギリギリのタイミングと判断し、86周目のイエローコーション時にピットイン。

 残念ながらこの作戦は106周目にイエローコーションが入ってしまったためうまくいかなかったものの、このイエローコーション時にコースにとどまったため、61号車は、今シーズン初となるリードラップを取ることにもつながった。112周目のリスタートで残念ながら他車に先行され、その後はフレッシュタイヤを装着した車両にさらに先行を許し、最終的には21位という結果でレースを終えることとなった。

 ナスカー・トラックシリーズは、5月6日のダーリントン戦から続く8連戦が予定されており、続く連戦4戦目は5月27日(土)に、チームの本拠地であるノースカロライナ州シャーロットにあるシャーロット・モータースピードウェイで開催された「North Carolina Education Lottery 200」となる。

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