高級車乗りを怯えさせる車両盗難の最新手口! 「CANインベーダー」という恐怖 (1/2ページ)

高級車乗りを怯えさせる車両盗難の最新手口! 「CANインベーダー」という恐怖

この記事をまとめると

  • 5分もあればアッという間に持ち去られる自動車盗難
  • 急速に横行するCANインベーダーの盗難手口とは
  • 盗難されるまでの時間を稼ぐ物理的な対策も重要だ

車高が高いランクルなどの高級SUVは窃盗犯から狙われやすい

CANインベーダー盗難のイメージ
※写真はイメージです

 先日のニュース番組で「防犯カメラが捉えた車両盗難の一部始終」が放映されていた。その防犯カメラの内容はというと、レクサスの周りをうろつく犯人が周囲に誰もいないことを確認すると、左フロントタイヤの辺りに座り込みフェンダー内に手を差し込んだ。そして2〜3分後、運転席の方に行くとドアは簡単に開き、エンジンを始動させて立ち去った。まさにこれがCANインベーダーの手口だ。つまりドアをロックしただけの状態では窃盗犯たちの絶好の餌食になってしまうのだ。

 手元にキーがなくてもなぜドアが開いてエンジンが始動したのかというと、近年のクルマには各部を担当するいくつものコンピュータが搭載されている。それらのコンピュータは単独で稼働しているのではなく、ボディに張り巡らした配線で繋がっており、CAN通信によって連携しながら各部を制御しているのだ。

 そのいくつもあるコンピュータのなかでトヨタやレクサスの主力車種は、左ヘッドライトの裏にヘッドライトコンピュータが装着されている。左フェンダー内のフェンダーハウスを外せば、このヘッドライトコンピュータが見えてくる。ここのCANラインに特殊な機器をカプラーで繋いで操作すれば、ドアが開いてエンジンが始動するのだ。CANインベーダーの盗難手口のイメージ

 特殊な機器は海外の通販サイトで販売されており、誰でも購入が可能。そしてレクサスLXやランドクルーザーなどのSUVは車高が高く、フェンダーとタイヤの隙間が広いので、特殊な機器をヘッドライトコンピュータに繋げる作業がしやすいというワケだ。したがってトヨタ&レクサス車で何の対策も施さずに駐車場に止めておくのは、ドアをロックせずにキーを車内に置いたままにしておくのと同じこと。窃盗犯に目を付られてしまうと簡単にクルマを持ち去られてしまう。

連日報道されているクルマの盗難。その手口はCAN通信に侵入して施錠の解除やエンジン始動までを数分で行うCANインベーダーの手口。そのためには盗難までの時間を稼ぐことが大切でハンドルロックやタイヤロックなどの物理的な対策も有効。もちろんカーセキュリティの施工も備えになる。