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なんでも硬くすればOKではない! じつは難しい「ボディ剛性アップ」チューンをプロが解説

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TEXT: 加茂 新(KAMO Arata)  PHOTO: 加茂 新/ニスモ/Auto Messe Web編集部

剛性アップをするならフロアなど低い位置から!

 とくに難しいと言われているのが、車体の位置の高い部分の補強。前後のタワーバーやピラーバーと呼ばれるパーツだ。ボディ上部はロールしたときなどに、じつは結構歪んだりしている。それをタワーバーなどで抑えると、そこだけボディがしならなくなってしまうので、ボディ全体の辻褄が合わなくなってしまうのだ。

 なので、オススメはフロアなどの低い位置からの補強パーツの装着。サスペンションが取り付けられていて路面からの入力を受けるフロアをまず強化して、徐々にボディ上部の補強を入れるようにしたい。

フロア下の補強バー装着例

究極の剛性チューンなら「スポット増し」という道も

 予算があればボディのプロによって、剛性コントロールをしながらスポット溶接の増やすことがもっとも効果的でネガも少ない。いわゆる「スポット増し」だ。これにはどのあたりの剛性を上げて、どこに逃がすかのノウハウが必要なので、ボディのプロフェッショナルはチューニングショップとは別の専門業者が多い。予算的には数百万円となってしまうこともあるので、なかなかハードルは高い。

スポット増しも闇雲にやるとバランスを崩す

ボディ補強とは別発想の「パフォーマンスダンパー」という選択肢も

 ならば、ボディ補強とはちょっと違うが、乗り味を良くするパーツとして「パフォーマンスダンパー」という手もある。これはヤマハ発動機が開発したもので、ダンパー機能のある補強バーをボディの前端や後端に取り付けるもの。ボディ剛性のアップというよりも、ボディの振動を吸収するようなイメージで、乗り心地がよくなりハンドリングも良くなるという。固めるだけがボディのチューンではない好例とも言えるのだ。

ニスモのパフォーマンスダンパー

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  • タワーバーの有無でステアリング特性も変わる
  • フロア下の補強バー装着例
  • スポット溶接の間隔もバランスを考慮してマネージメント
  • スポット増しも闇雲にやるとバランスを崩す
  • ニスモのパフォーマンスダンパー
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  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • チューニングライター。1983年生まれ。父が初代VWゴルフ、シトロエンBX、ZXなどを乗り継いでいた影響で16歳で中型バイク(ZRX400)を購入し、大阪芸大時代にAE86を購入。卒業後はチューニング&ドラテク専門誌を15年間製作し(約2年の編集長を含む)、数多くのレースにも参戦。2021年春よりフリーランスとなる。過去には180SX、S15、NA8、SCP10、86前期&後期を所有。現愛車はAE86、GR86、ZC33Sスイフトスポーツ、CBR954RR。
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