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NASCARトラックシリーズ最終戦は16号車が12位でフィニッシュ! HREは新体制で臨んだ苦しいシーズンを終了【NASCARトラックシリーズ2022】

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: Hattori Racing Enterprises

プレイオフに残ることができなかったシーズンとなった

 そして迎えた最終ステージ。直前のステージコーションでは、今シーズン最後の戦いに向けてマシンに大きく調整を加えた61号車はハンドリングが向上。ポジション争いが激化し、2度の多重クラッシュが起きる荒れたレースとなったが、134周目には9番手にまで順位を上げる。

 ここで出されたイエローコーション下で各チームの戦略が分かれた。そのままコース上に残るか、タイヤ4本を交換するか、アウト側のタイヤ2本のみ交換するか、である。61号車はこの最終盤の戦略で上位陣と同じく4本交換を行ったが、その際にピットロードでマシンが交錯し、大幅にタイムロスを強いられ、このリスタートでは24番手にまで後退してしまう。そこから果敢に追い上げを狙うものの、さらにクラッシュが起き、順位を大きく上げることなく、19位でレースを終えた。

 24番グリッドからスタートしたアンクラム選手が駆る16号車は徐々に順位を上げていき、この日最初のイエローコーション明けの14周目のリスタートではトップ20圏内に。さらに第1ステージ終盤となる41周目には14番手にまで順位を上げ、そのままチェッカーを受けた。

 続く第2ステージまでのステージコーションで迅速なピット作業を終えた16号車はココでポジションを4つ上げ、10番手にアップ。そして第2ステージを9番手からスタートすることができた。その第2ステージでは若干順位を落としたものの12位でチェッカーを受けた。

 そしてステージコーションで、チームはマシンのセッティングを見直しながらもしっかりとピット作業を終え、106周目に13番手から最終ステージをスタートさせた。荒れたレースの分岐点と言える134周目のイエローコーションで、16号車は4本のフレッシュタイヤでこの最後の戦いに挑み、14位でフィニッシュした。

 2022年シーズンのHREはチームとして初の2台体制を敷き、ドライバーも経験の少ない若手ふたりに入れ替えたことで、HREとしては、2018年にシリーズタイトルを獲得して以来、初めてプレイオフに残ることができなかったシーズンとなってしまった。

 2023年のNASCARトラックシリーズは、2023 NASCAR Craftsman Truck Seriesとして、全23戦が予定されている。その開幕戦は、フロリダ州にあるデイトナ・スピードウェイで2023年2月17日に「NextEra Energy 250」から開幕する。

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