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チューニングパーツで愛車の寿命は縮む!? 正しくメンテし仕様を考慮して走る分には問題ありません!

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: AUTO MESSE WEB

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チューニング黎明期はトラブルになることもあった

 愛車をチューニングして圧倒的な速さ、そして理想のスタイリングを手に入れる。しかし何かを得れば何かを失うのが世の常だが、果たしてクルマに関してはどうなのだろうか。

 多くの人がまず思い浮かべるのはおそらく「耐久性の低下」で、昔はトラブルを起こすチューニングカーも珍しくなかった。実際にアフターパーツの装着が原因でクルマが傷んだり、致命的なトラブルに繋がる可能性があるのか検証したい。

エンジンまわりはパーツ交換による悪影響は基本なし

 まずエンジン系。社外マフラーは純正より抜けがよく、そのせいで寿命が短くなることはあり得ないはずだ。大幅にパワーを上げたにもかかわらずマフラーがノーマルで、排気が詰まってしまいエンジンブローすることはあるかもしれないが、スポーツマフラーに交換したせいでクルマが傷むことはない。エアクリーナーも剥き出しタイプにせよ純正交換タイプにせよ、メーカーが指定する交換サイクルを守っていれば問題はないだろう。

エアクリーナー

 エンジン本体のチューニングも昔に比べれば油脂類、また制御系のパーツが大きく進化を遂げたおかげで、シフトミスなどによるブローを除きトラブルは激減。もっともオイル交換などのメンテナンスは純正より気を遣うので、そこが速さとトレードオフになる部分といえるかもしれない。

サーキット用車高調を装着しても問題はない

 続いて足まわりやブレーキはどうか。極端に硬いスプリングを長く使い続ければスポットが剥がれたり、ボディに歪みやひずみが発生する可能性はゼロではないと思われる。しかし、サーキット用の車高調でも常識的なレートであれば簡単には傷むことはない。

 ブレーキ系に至っては制動力や耐熱性が向上し安全になることはあっても、強化したせいでほかの部分がダメージを負うことはまず考えられない。

交換したからというわけではなくその後の乗り方が大きく影響

 チューニングとクルマの傷みに因果関係があるとすれば、パーツが原因ではなくその後の走り方や使い方だと思われる。パワーが上がればエンジンを高回転域まで使いたくなるのは必然であり、サーキットを走れば一般道ではあり得ない大きな負担が各部にかかる。それが硬いサスペンションやグリップの高いタイヤならなおさらだ。

 街乗りでも段差やギャップを純正と同じ勢いで乗り越えていれば、当然ながらショックを吸収し切れずにダメージは蓄積されていく。結論としてはチューニングで直接的にクルマが傷むことはないが、走り方やメンテナンスの内容およびサイクルを改める必要はある。愛車の性能や走る楽しさを長く満喫するためにも、ノーマルじゃないという意識だけは持っておくべしだ。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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