銀座5丁目〜8丁目にあった映画館
有楽町1丁目(現在の日比谷シャンテ付近)には1984年に閉館した有楽座。現在はビルの建て替えが行われているスバル座があった。そして同じく有楽町1丁目に位置するTOHOシネマズ日比谷に吸収されたのは、スカラ座、みゆき座、日比谷映画。シャンテシネ1・2(現在の日比谷シャンテ)前には、新造形のゴジラ像があり、かつてあったゴジラ像はTOHOシネマズ日比谷のロビーに移動している。
有楽町2丁目、数寄屋橋交差点付近にはニュー東宝〜スキヤバシ映画〜ニュー東宝シネマ1・2と名称を変えた映画館があった。特撮映画『風速七十五米』(1963)では、この数寄屋橋近辺のミニチュアが製作され、銀座の中心街が強風で破壊される様が描かれた。銀座7丁目にあったのは銀座初の洋画専門上映館の金春館。銀座5丁目先、晴海通り沿いの築地4丁目には東劇が現存(晴海通りを挟んだ向かい側には松竹セントラル1・2・3があった)。
ざっと紹介するだけでもこれだけの映画館が銀座には存在していた。昭和の時代とは銀座の街の様子もすっかり様変わりしており、青春のあの頃を思い出すのは、少々難しくなってきているのかもしれない。だが、あの頃の銀座を思い出すきっかけにはなるであろう。夏以降に丸の内東映は建て直され、複合総合施設に生まれ変わるらしい。街も映画も時代と共に移り変わっていくのは世の習いなのだろう。
銀座ロケ地めぐりあとの1食
歩き続けると腹も減るもの。そんな時の昼食には日替わり定食のある銀座1丁目「中国名菜処 悟空」をおすすめしよう。なぜなら炒飯の分量が普通で500gもあるから(笑)。ほかにも麺類、定食と日替わりランチは常時7〜8種類。いずれも1000円程度でお腹一杯になること間違いなし。無性に炒飯が食べたくなった時にはおすすめ。

【中国名菜処 悟空】
営業時間:11:00〜15:00 17:00〜23:00
定休日:日曜日
■映画情報
『ゴジラ』
1954年公開
監督:本多猪四郎
出演:宝田明、平田昭彦、河内桃子ほか
配給:東宝『ゴジラ』
1984年公開
監督:橋本幸治(本編)中野昭慶(特技)
出演:小林桂樹、田中健、沢口靖子ほか
配給:東宝『インターミッション』
2013年公開
監督:樋口尚文
出演:秋吉久美子、香川京子、染谷将太、ひし美ユリ子ほか
配給:オブスキュラ『風速七十五米』
1963年公開
監督:田中重雄(本編)築地米三郎(特技)
出演:田宮二郎、宇津井健、叶順子ほか
配給:大映





































