クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • SPORT
  • フェラーリがW優勝! 10万人が沸いたWEC第3戦スパ・フランコルシャンを現地からレポート【みどり独乙通信】
SPORT
share:

フェラーリがW優勝! 10万人が沸いたWEC第3戦スパ・フランコルシャンを現地からレポート【みどり独乙通信】

投稿日:

TEXT: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)  PHOTO: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)

  • オールージュはいつ見ても爽快です
  • 青空にベルギー空軍がスモークで国旗を表現
  • コースサイドにもたくさんのファンが思い思いに観戦中
  • スタンドだけでなく、コースサイドのフェンスのまわりには多くのファンが応援しています
  • いつも陽気に「儲かってまっか~」と声をかけてくださるMr.ル・マンのトム・クリステンセンさんにも遭遇
  • ピットウォークは連日大盛況。キッズウォークを設けて、ちびっこたちにじっくりドライバーやマシンを見てもらいたいですね
  • スパのもっとも有名なコーナー。オールージュは大人気観戦スポット
  • スタンドだけではなく、コースサイドはファンで溢れています
  • どこにいっても熱心なファンで溢れてて素晴らしいです
  • チルいピックニックを兼ねてのレース観戦。とてもいいですね!
  • イベントエリアに展示されていたコルベットを熱心にスケッチするファンの方。楽しみ方は色々!
  • コースサイドで撮影していると、隣のカメラマンさんがS字フックを上手に活用していました
  • サーキットのトイレ不足解消に数年前に導入された男性用の小用トイレ。はい、フルオープンです! ちなみに洗面台がないので手を洗えません
  • TOYOTA GAZOO Racingのショップには欲しくなるグッズが毎年出て、誘惑が多いです
  • TOYOTA GAZOO Racingの中山雄一選手らが駆るレクサス RC-F
  • 平川亮選手らがドライブするTOYOTA GAZOO Racingの8号車
  • 中山雄一選手らがドライブするレクサス RC-F
  • TOYOTA GAZOO Racing所属でLM GT3クラスへ参戦の中山雄一選手
  • TOYOTA GAZOO Racingのニック・デ・フリース選手は先日フォーミュラEで来日していましたね
  • TOYOTA GAZOO Racingのブレンドン・ハートレイと平川亮選手
  • TOYOTA GAZOO Racingの中山雄一選手とアドバイザーのミハエル・クルム
  • TOYOTA GAZOO Racingの平川亮選手のヘルメットはお嬢様のデザイン。天才!
  • 見事ポールポジションを獲得したレクサス RC-F
  • レクサス RC-Fで見事にポールポジションを獲得し、歓びに溢れるドライバー
  • TOYOTA GAZOO Racingの旗をファンに配る方たち。大人気で旗はすぐになくなってしまいました
  • TOYOTA GAZOO Racingから大きな旗をプレゼントされて嬉しそうなファンの方々
  • TOYOTA GAZOO Racingの8号車には凛々しいワンコのステッカーが。どこのワンコでしょうか?
  • オールージュのスタンド下のグリル屋さん。いい匂いが充満していました
  • ファンエリアにはめちゃくちゃ美味しそうなソーセージ屋さん
  • サーキットのメディアセンターのコーヒーメーカーでお湯だけもらい、インスタントお味噌汁とおにぎりでランチ。海苔を自宅に忘れてきました
  • WECの2週間後に開催のスパクラシックの展示ブース。多くのファンが撮影していたランチア037
  • サポートレースのポルシェ・カレラカップのホスピタリティ前には、最新モデルが毎回並びます
  • 素敵位なお姉さんと可愛いパスタのフードトラック
  • ダブル優勝を遂げたフェラーリ
  • ドクターたちもピットでレースを見守ります
  • ピットウォークとサイン会は、この人込みで私はギブアップ
  • フードトラックのクルマも可愛いですね
  • 整列して国歌斉唱
  • フェラーリのW優勝という大快挙のスパ
  • フェラーリのハイパーカーのピットインを待つクルーたち
  • 見事ポールポジションを獲得したフェラーリのアントニオ・フォコ選手
  • フェラーリのハイパーカーの給油風景
  • フェラーリのピット前はやはり赤帽だらけ
  • レース中のフェラーリのピットの様子
  • 日本人ドライバーの佐藤万璃音選手がドライブするマクラーレン
  • 大人気女子ドライバーチームIRON DAMESのポップアップショップには、ドライバーへのメッセージが展示されていました
  • レースドクターは常時ピット中央で待機しています
  • 大人気女性ドライバーチームのIRON DAMESのラジコンブース
  • 今季連勝を誇るフェラーリ

超満員のスパ! 来場者はなんと10万人

ドイツ在住のモータースポーツジャーナリスト・池ノ内みどりさんは、2025年のWEC(FIA世界耐久選手権)第3戦の取材でベルギー・スパ・フランコルシャンへ。10万人の観客が詰めかけた超満員の現場で、レースの熱気と観戦する楽しさ、そして現地ならではの美味しい誘惑まで⋯⋯。舞台裏をお届けします。

ハイパーカークラス拡大で注目度も急上昇

ファンのみなさんで、どこもかしこもが埋め尽くされた超満員のスパ・フランコルシャン。このレースウィークには、なんと10万人近くの観客数を誇ったそうです。やはりハイパーカークラスの参戦台数が一気に増えた2024年から、来場者の数も大きく増えました。今後ジェネシス(ヒョンデ)やフォード、マクラーレンも続々とハイパーカークラスへ参入を予定しているので、もっと賑わうことになるのでしょうね。

さて、マシンもドライバーもほとんど見えなかった怒涛のピットウォークの後は、いよいよスタートに向けて準備が始まります。「スタートはどこへ行く?」といろんなメディア関係者と話しながら、なかなか決められずにいました。

スパ・フランコルシャンは全長7.004kmと、一般的なサーキットの倍近くの長さがあります。メディアシャトルはコースの内側しか走行していないので、外側は自力で行くしかありません。またスタートシーンを撮るのなら、グリッドウォークを早めに切り上げてコースを歩いて1コーナーのラ・ソースまで行く必要があるため、いずれにせよ早めに決断をしなければなりません。

ごった返すグリッドウォーク⋯情報交換がカギ

グリッドウォークはVIPのお客様やチーム関係者でごった返していて、誰が誰かを見分けるのも結構大変。フォトグラファー同士で情報交換をしながら、何度もグリッドを往復します。そうしている間にラ・ソースへは行けない時間となり、なんやかんやでスタートはピットロードで観ることにしました。

今回、WECは78号車のレクサス「RC-F」をゲスト参戦としてドライブする、TOYOTA GAZOO Racing
の中山雄一選手らのチームがポールポジションからスタートするため応援にも熱が入ります。

国歌斉唱の後には、ベルギー空軍の飛行機がベルギー国旗の飛行機雲を青空に描いて、いよいよレースのスタートです。WECは6時間耐久レースなので、スタートの際には「これからゴールまで長いなぁ〜」と感じてしまうのですが、その後は時間が経つのが早く感じるのが不思議です。

コースサイドに漂うスパならではの美味しい誘惑

コースをぐるりと囲んでいるフェンスや山肌にもファンのみなさんが並んで応援しています。そんなみなさんの楽しそうな表情に癒されながらも、アップダウンの激しいコースサイドを重い脚を引きずりながら歩いていると、焼けたソーセージのとても良い匂いのする煙が漂っているので、ついつい吸い寄せられてしまいます(笑)。

一緒に販売されているベルギーの代表的なジュピタービールは、軽い喉ごしでとても飲みやすくて美味しいのです。ベルギーもドイツと並ぶビール大国ですよね。私はほとんどお酒を飲まないのですが、年に数回程度の飲む機会があったら、じっくりと味わってみたいものです。仕事中であること、そしてレースの後には約30kmの道のりを宿まで運転しなければなりませんので、コースサイドで青空を見ながらの一杯はお預けです。

トヨタは従業員500名以上をスパに招待

今季は開幕戦から3戦連続優勝を誇るという非常に強さを見せるフェラーリですが、2024年のデビューイヤーで大苦戦していたアルピーヌがとても順調にポテンシャルを発揮しています。今回のスパでは初優勝も不可能ではない強さを見せていましたが、残りわずかでスローパンクチャーによりタイヤ交換のためにピットイン。順位を落とすも諦めずにプッシュし続けて、前戦のイモラに続いて36号車のアルピーヌは3位入賞となりました。

真っ赤っ赤の集団フェラーリは、ハイパーカーと296 GT3の両クラスでW優勝という快挙を遂げました。表彰式では、時間短縮のためかイタリア国歌が触りだけ流れてフェードアウトしましたが、ファンやチーム関係者のアカペラの大合唱で最後まで歌い切りました。恐るべし、イタリア人!

ところで、今回のWECスパ戦にTOYOTA GAZOO Racing Europe(トヨタGazooレーシング)とTME(Toyota Motor Europe)は、従業員を約500名以上も招待したようです。従業員さん用に別途大きなラウンジも用意されていて、社を挙げての応援にチームやドライバーのみなさんは心強かったに違いありませんね。

>>>ドイツ在住池ノ内みどりさんのクルマにまつわるコラムはこちら

すべて表示
  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • ドイツ ミュンヘン市在住 フリーライター&コーディネーター。東京で学生生活を謳歌した後にオーストリアのザルツブルグで再び学生生活を謳歌し、なんとか卒業。三度目の学生生活を謳歌しにミュンヘン大学入学を機にドイツへ。ミュンヘン大学在学中の現地広告代理店でのアルバイトがきっかけで、モータースポーツに魅せられて大学を中退し、モータースポーツ業界へ飛び込む。愛車のBMW M240iカブリオレを駆り、ヨーロッパ各国のサーキットへ取材に向かう。趣味はアルプスの峠越えドライブと蚤の市めぐり。好きなサーキットはニュルブルクリンクとスパ・フランコルシャン。ヨーロッパ生活はもう少しで30年。
著者一覧 >

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS