食べ放題のビーフカレーは丸１日煮込んだ本格派
ドライブの際に立ち寄る高速道路のサービスエリア（SA）やパーキングエリア （PA）。民営化以降、サービスが向上し、その土地の名産品も食べられるようになっています。この“SPめし”では、全国の高速道路のサービスエリアやパーキングエリアを廻ってオススメのご飯を紹介しています。今回は東名高速道路下り・小笠PAです。
「肉極み定食」の350g塊肉は箸でつかむと崩れる柔らかさ
静岡区間が3車線、最高速度120km/hという新東名高速道路（以下新東名）の開通により、長距離トラックをはじめとした交通の主力路線は東名高速道路（以下東名高速）から新東名に移行した。名古屋や大阪など遠方へ行くのであれば、最高速度の速い新東名が便利だが、アップダウンがあり、コーナーも多い東名高速のほうが運転していて楽しさを感じることができる。
その東名高速の掛川市にある小笠パーキングエリア下り線は、わざわざ東名高速を使ってでも行きたくなる魅力がある。小笠パーキングエリア下りは大型車52台、小型車82台（大型との兼用を含む）という中規模なパーキングエリアだが、ここのフードコートは一見の価値がある。
小笠パーキングエリア下りのフードコートは「食事処 鐘庵」が営業している。この食事処 鐘庵は東海地方を中心に展開している飲食店で、駿河湾産の桜えびを使用したかき揚げが有名。しかしそれ以上に魅力なのが、定食や丼そして人気のセットを注文するとご飯とカレーが食べ放題ということ。料金をプラスして食べ放題なのではなく、料金の中にご飯とカレー食べ放題が含まれているのである。
例えば、カツ丼は1200円だが、カツ丼を食べ終わった後は、カレーライスを食べても無料というカレーライスの無限ループが可能。またまぐろ丼（小）とそばまたはうどんのセット1200円でもまぐろ丼が食べ終わったらカレーが食べられるのだ。これが多くの職業ドライバーに支持されているのだ。
筆者は午前6時に東京を出発し、9時頃に到着。新商品の鉄板焼きハンバーグ定食1480円にそそられたが、小笠プレミアムセット・ガツッと肉極み定食1580円をチョイスした。食事処 鐘庵最高価格のメニューだが、ボリューム満点の350gの塊肉そしてカレーライス食べ放題という夢のコラボだ。
350gの塊肉は、圧力鍋で手間暇掛けて作った煮豚。箸でつかむとほろほろと溶けるほど柔らかく豚肉の甘さが引き立っていておいしい。塊肉と一緒に大根とにんじんが煮込まれているが、こちらも箸でつかむと崩れるほど柔らかい。味付けは甘塩っぱくとにかくご飯に合う。
あっという間に１杯目のごはんを平らげて、おかわりのカレーライスをいただく。こちらもコトコトと煮込まれていて非常にオイシイ。肉はビーフを使用しているが、このカレーライスに塊肉をのせるとさらに旨さが倍増する。朝から350gの肉！と思うかもしれないが、これがサラッと食べられてしまうから不思議だ。
小笠パーキングエリア下りの食事処 鐘庵は朝7時から夜11時まで営業しているので、がっつり食べたいという人はぜひ、立ち寄ってもらいたい。
