新潟地産の肉と魚のメニューが楽しめる定食屋さん
ドライブの際に立ち寄る高速道路のサービスエリア(SA)やパーキングエリア (PA)。民営化以降、サービスが向上し、その土地の名産品も食べられるようになっています。この“SPめし”では、全国の高速道路のサービスエリアやパーキングエリアを廻ってオススメのご飯を紹介しています。今回は上信越自動車道下り(上越方面)・妙高SAです。
2007年までガソリンスタンドが営業していた名残でサービスエリア
1999年に関越自動車道の藤岡JCTと北陸自動車道の上越JCTを繋ぐ上信越自動車道が開通した。この道路が開通するまで、東京から石川県の金沢や富山などの北陸地方に行くときは、関越自動車道で長岡JCTを経由して北陸自動車道を利用しなければならなかった。この上信越自動車道の開通によって北陸へのアクセスが非常に良くなった。

今回紹介する妙高SAは、上信越道下り線を走行して新潟県に入って最初の休憩施設となる。SAと呼ぶには駐車場は大型30台、小型36台と規模は小さめ。なぜこの妙高がSAとなっているのかというと2007年まではガソリンスタンドがあったからだ。イートインスペースやBEV用の充電器はあるものの現在の規模からするとPAといっても差し支えないだろう。
新潟県ということもあり、新潟グルメのたれカツ丼1150円、天然ぶりの付け丼セット1150円なども気が惹かれる。しかし、ここはメニューの「奇跡の豚」というキャッチフレーズに惹かれて、妻有(つまり)ポークのねぎ塩わさび丼1180円をオーダー。
新潟県の越後妻有(えちごつまり)地方で育てられているブランド豚の妻有ポークは、雪が多く降り、空気の澄んだ自然豊かな田舎で育てられている。妻有ポークの最大の魅力は脂身の溶ける温度が人肌よりも低く、あっさりしていること。
妻有ポークが8枚乗った丼は、融点の低い脂が溶け出してキラキラと輝いて見える。塩だれとネギそしてトッピングとしてわさびを用意。濃い目の味付けの塩だれが妻有ポークの甘さを引き立てる。脂の部分はスッと溶け出すが、肉の部分は歯ごたえもあり噛めば噛むほど甘さが出てくる。
濃い目のタレと濃厚な豚肉という組み合わせなので、スッキリとしたわさびとの相性は抜群。妻有ポークの甘さをスポイルすることなく、スッキリとしたのどごしで食が進む。個人的にはわさび多めが好みだ。
ほかにも、期間限定メニューからレギュラーメニューに昇格した、妻有ポークメンチと三元豚のダブルカツカレー1100円や新潟名物のたれカツを載せたオリジナルメニューの妙高風たれカツうどん1000円などがオススメ。

デサートなら、地元で栽培される食用ほおずきジャムを使用したほおずきソフト560円も甘酸っぱい風味がクセになる。地元の食材を地元の人たちが作るアットホームな雰囲気漂うフードコートの営業時間は朝7時~夜7時まで。なお、山間部にある施設なので熊が出没する可能性もあるので注意したい。





































