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1脚分「約50万円」というシートベルトとは

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世界一高い安全レベルを実現
市販モデルにも採用される

サーキット走行などで使用する一般的な4点式シートベルの価格は5万円以下。
その10倍もするサベルトの世界一安全レベルの高いシートベルト「F1(フォーミュラワン)用」が発表された。

日進月歩のF1のテクノロジー。ライバルに勝つためには、わずかなアドバンテージにも、コストは惜しまない究極の世界。
それはシートベルトのようなものにも当てはまる。

写真は来シーズン用に新たに開発された、サベルトのフォーミュラカー専用ハーネス。撮影用に、シビックタイプRのシートを拝借しているが、サルーンカー=ツーリングカー用とは規格が違う。

その価格は、およそ50万円!!

F1では独自の安全基準が定められていて、各メーカーは特別仕様の製品を供給しているのだが、その安全基準をクリアしつつ、より軽量で、よりドライバーにフィットするものをほぼシーズンごとにアップデート。

2017年用の製品については、金具がすべてチタンとなり、高い安全性を維持しつつグラム単位の軽量化を達成している。
合成繊維でできたウェビング(ベルトの部分)も新開発のもので、従来品よりもかなり柔軟性が増している。
FIAの規格でも、2017年モデルは、腰ベルトの強度UPを要求しているとのこと。

詳細な数字は不明だが、量産車用のシートベルト(ウェビング)の破壊強度が、JIS規格で肩ウェビング=1810kgf以上、腰ウェビング=2720kgf以上と定められていることを考えると、そうとうな強度だがあると推測できる。

一例をあげれば、2016年のF1オーストラリアGPでクラッシュしたフェルナンド・アロンソは、時速305kmで46Gの衝撃(FIA調査)だったことがわかっている。

それでも彼が大事に至らなかったのは、丈夫なカーボンモノコックと最新技術が織り込まれたシートベルトによるところが大きい。
レース用とはいえ、数年前の製品と最新の製品では比較にならないほど進歩している分野なのだ。

おそらく2017年シーズンは、ほとんどのF1チームで上記のサベルトのハーネスが採用されるはず。
F1用のハーネスは、完全オーダーメイドのワンオフだが、2017年にはこれらの新しい技術を取り入れた市販モデルも発売される。

サベルト ジャパン http://www.sabelt-japan.com/index.html

(レポート&撮影:藤田竜太)

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