エアフィルター、エンジンオイル、オイルエレメントの「スポーツタイプ」はなにが違う?

純正プラスアルファの性能は
メンテナンス用品としても使える

エンジンオイルや、オイルフィルター、エアクリーナーといったクルマの消耗パーツにも純正品だけでなくスポーツタイプが存在する。純正パーツは幅広いドライバーの用途を想定しなければならないが、スポーツタイプは、純正では補えない”ハードな部分=チューニング”をカバーするところからスタートしているのだ。
今回のテーマを紹介するにあたり、「BLITZ(ブリッツ)」に直撃。同社といえば、”パフォーマンスアップ”をコンセプトに、各種チューニングパーツを企画・設計・開発・製造するメーカーである。では、これらのオイルやフィルターは、純正(同等)品となにが違うのか、どんな効果があるのかを聞いてみた。

 

【スポーツタイプのエンジンオイルとは?】

ブリッツ、オイル、エレメント、フィルター

品質規格やオイルの硬さを示す粘度という数値がキモとなるエンジンオイル。
アクセルのツキやレスポンスに好影響を与えるスポーツタイプが存在するらしいが、いったいどんなものなのだろう。

「BLITZ」では、ターボ車用の黒缶(5W-30)、NA向けの青缶(5W-30)、エコカー用の緑缶(0W-20)、ディーゼル用の紫缶(5W-30)、さらにターボ・NA問わずハイスペックなチューニングカーに最適な赤缶(20W-50)、ワゴン・ミニバン向けの金缶(5W-40)といったエンジンオイルを豊富に用意する(便宜上、分かりやすく缶の色表示で愛称のように表記)。

これらスポーツタイプのなかで、一般的に使用することが多そうなオイルとしてエコカー用の”緑缶”を例にとってみる。
ハイブリッド車は、純正より粘度が硬いとエコカーのメリットである燃費に悪影響を与えてしまう。低粘度の”緑缶”は、フリクションを抑えた設計で本来の燃費性能を発揮させることを目的に開発。始動性にも優れるうえ、純正よりオイルの質を上げることで劣化を防ぐこと効果もあるという。
次に”青缶”の場合。こちらはNA車のみならず、ガソリンエンジンのダウンサイジングターボ車(C-HRやレクサスの2リッターターボ車などを想定)までをカバーし、デイリーユースからサーキット走行までオールマイティにこなす実力を持つ。特に電子パーツなどを装着してパワーアップしているクルマにオススメで、その性能を発揮してくれる。
さらに上を目指すというのならば”黒缶”という選択肢もアリ。オイルの動粘度を抑え、フリクションを低減しながら油温上昇を抑えるなど、ハイパワーエンジンでその性能を体感できる。

 

【スポーツタイプのオイルフィルターとは?】

続いて、オイルフィルター。
純正のオイルフィルターでは、「耐久性が高くない→ゴミを取り除けなくなる→キレイなオイルをエンジンに戻せなくなる→フィルターの効果を発揮しない」というサイクルが想定される。これは、主にチューニング車のような想定以上の負荷がかかった場合や、純正オイルフィルターを交換せずに長く使い続けた場合のハナシ(普通に使っていれば、トラブルは起きない)。
そして、チューニング車用に開発されたのがスポーツタイプのオイルフィルターだ。瞬間的に高熱のオイルが高圧力でオイルフィルターに負荷として掛かるため、純正のオイルフィルターとは”耐久性”が格段に違う。フィルター(ろ紙)の濾過性能や強度を高くすることで、あらゆる高負荷の条件下で適正な油量確保を引き出すよう設計されている。

ブリッツ、オイル、エレメント、フィルター

もちろんチューニング車でなくても使用OK。
ここで言う”耐久性”とは、循環と通過し続けるなかで濾過性能を(純正に比べて)キープしやすいということ。”ロングライフ”という意味ではないので注意。

 

【スポーツタイプのエアフィルターとは?】

ブリッツ、オイル、エレメント、フィルター最後にエアフィルター。スポーツタイプというと、吸入面積の大きなキノコ型タイプを想像してしまうが、ここはあくまで純正と同形状の純正交換タイプを例にとる。
気軽に交換可能でメンテナンス用としても使いやすい純正交換タイプ。材質については、純正品はペーパータイプが主流なのに対して、BLITZでは不織布という生地を使用する『LM』と、ペーパータイプの『LMD』をラインアップしている。これはベース車によってその相性に向き不向きがあるため、いずれかを車種にあわせてラインアップしているとのことだ。

エアフィルターの目的は”吸入効率”と”ゴミをいかにキャッチするか”が重要な要素。
高い集塵効果はもちろんのこと、空気を吸いこむ力を上げてパワー&レスポンスを向上させるのだ。純正と同形状の純正交換型は、エアクリーナーBOXの容量自体に変化がないため、ライトチューニングやノーマル車でチャレンジしても全く問題なし。
アクセルレスポンスも向上するようになり、軽自動車で1〜2ps、車両によっては5ps程度アップするとのこと。ただし、一般的に体感できるほどの効果ではないものの、純正ECUでも悪影響を与える心配もない。そのため、”メンテナンスパーツ”として活用してもOKとのこと。

総合すると、チューニングに対応するほどハイスペックな性能を持つ各種スポーツタイプだが、純正とさほど変わらぬ価格でカー量販店で購入可能。パーツによっては”アクセルのツキが向上する”、”エンジンレスポンスが向上する”、といったメリットも享受できる。
「消耗パーツにもアフターパーツがある」といった選択肢の広がりにより“自分から進んで変えてみよう!”という気になれるのがスポーツタイプの魅力。

まずはライトなところから自分の愛車と向き合える楽しさを味わってみてほしい。

 

BLITZ RACING OILシリーズ ¥4,800/4L(税抜)〜
BLITZ RACING OIL FILTERシリーズ ¥2,000(税抜)〜
AIR FILTER シリーズ ¥3,900(税抜)〜

 

(レポート:木村隆之)


画像ギャラリー