カジュアルに楽しむ小粋なハードメイクを
「ボンドショップ東京」が提案
新型登場で話題のメルセデス・ベンツ Gクラスだが、今ではすべてのモデルがいわゆるロングボディと呼ばれる5ドアに一本化されているが、かつてはこの”W463″でもショートボディがラインアップされていた。
今回取り上げる「G320」は、しかもカブリオレという実に希少なモデル。Gクラスのカスタム名手の「ボンドショップ東京」が、アーバンスタイルのオフローダーに作り上げた。
ゴリゴリなタイヤを見事なまでに味方に付けたアプローチ。なんといってもベースにショートのカブリオレを選んだ時点で、技あり1本ではないか。このスタイルは問答無用に惹きつけられる。
コンセプトは、”街中でスタイリッシュに振る舞う”こと。Gクラスをベースに手を入れてはいるが、本気のオフローダースタイルではないところがオシャレの真髄といえる。雨風を本格的にしのげるアウトドア用のウエアを、街中で小粋に着こなすような、そんな心意気が伝わってくるモディファイだ。
ヘッドライト回りやドアミラーといったキモとなるポイントは最終モデル仕様にアップグレードしつつ、全体をマットブラックでラッピング。あえてシンボルであるスリーポインテッドスターを取り除いていることからもわかるように、引き算でのドレスアップを遂行してシンプルに仕立てている。同じ理由で背面タイヤも跡形もなく拭い去る徹底ぶりだ。
こうして各部をスッキリさせているのは、足元のインパクトを極めるため。そんな努力の甲斐あって、思惑通りの存在感を醸し出している。ありそうでなかなか見つからないGクラス用の18インチ(しかもビードロック風!!)のホイールもハイセンス。デザインもさることながら、小径サイズに抑えたことで、タイヤのゴリゴリ感がより際立っているのだ。
日頃、ロングボディを見慣れているせいだろうが、ショートのコンパプトぶりがとても斬新。しかもシンプルメイクの効果で、ボディが凝縮されたような塊感を生み出している。魅力をギュッと詰め込んだ、弾けるほどのボリュームでの攻め具合が、このクルマのキャラクターを揺るぎないものにさせている。
間違いなくワイルドなんだけど、何食わぬ顔してカジュアルに乗りこなせてしまうたたずまい、そんな魅力を持った、とっておきの”G”であった。
bond shop Tokyo/Mercedes Benz G320 Cabriolet
BOND前後バンパー&オーバーフェンダーG350Pro仕様ペイント
2007~楕円フォグ、ヘッドライト、テール
2013~ヘッドライトカバー、ドアミラー
ARTマークレスグリル
GFGアルミステップ
フロントボンネットバッチ&背面タイヤ・スムージング
ラッピング
デルタ(9.5J×18)
クーパー・STTプロ(305/60)
AMGマフラー
ボンドショップ東京 TEL03-3727-0404
http://www.hosokawa.co.jp/