チャイルドシートの固定がラクにできる「ISOFIX(アイソフィックス)」って?

チャイルドシートの固定がラクにできる「ISOFIX(アイソフィックス)」って?

シートベルト不要で取り付け可能に

 6歳未満の子どもをクルマに乗せる時は、装着することが法律で義務付けられているチャイルドシート。しかし、その実態を調査すると、チャイルドシート装着率は未だ66.2%にとどまっている(2018年JAF・警察庁チャイルドシート使用状況全国調査より)。

 理由のひとつは、取り付けの煩わしさ。しかし、近年のクルマには、チャイルドシートをワンタッチで固定できる「ISOFIX(アイソフィックス)」という機構が採用されているのだ。子どもを事故から守るチャイルドシートで取り付けやすいISOFIX

 チャイルドシートを使わない理由は、「子どもが嫌がるから」「ちょっとそこまでだから」「高価だから」など様々だが、「取り付けるのが面倒だから」という人も多い。

 確かにひと昔前のチャイルドシートは、大人用のシートベルトをチャイルドシート背面に通し、力一杯締めて固定するなど、女性はもちろん男性でもかなり難儀な作業を余儀なくされるものだった。しかも、チャイルドシートによって確実に取り付けられる車種が限られており、指定されたものを使わないと正しく装着できないことも多く、クルマを買い換えたらチャイルドシートが使えなくなった、などというパターンもあったほどだ。子どもを事故から守るチャイルドシートで取り付けやすいISOFIX

 ただし、今ではそんな苦労をする心配はなし。10年ほど前から日本にも導入され始めた、国際基準のチャイルドシート固定方式である「ISOFIX(アイソフィックス)」なら、クルマとチャイルドシート双方の金具をカチャッと接続するだけで確実な装着が可能なのだ。子どもを事故から守るチャイルドシートで取り付けやすいISOFIX

 クルマ側にあらかじめ設置されたアンカー金具に、チャイルドシート側のコネクターを挿し込み、チャイルドシート上部のテザーアンカーをクルマ側の金具に取り付けるか、チャイルドシートの脚部をフロアの高さに合わせて固定し、グラグラしなければ装着完了。強い力も必要なく、誰でも簡単に確実に装着できる固定方式だ。子どもを事故から守るチャイルドシートで取り付けやすいISOFIX

 日本では、2012年7月以降に発売の新型車からISOFIX適合が義務化されているが、それ以前に発売された車種でも、メーカーの意向ですでに適合している車種がある。例えば我が家のホンダ・CR-Zは2010年4月に納車されたが、後席がISOFIX対応だ。

 そして、それに合わせてチャイルドシートも順次、ISOFIX適合モデルが発売。現在もシートベルト固定式モデルが残ってはいるものの、すでに多くがISOFIX適合となっている。

 ただ、それらのチャイルドシートを購入すれば、ISOFIX対応のすべてのクルマに装着可能というわけではない。稀に合わないものもあるため、購入する際にはチャイルドシート販売元がWebサイトなどで公開している、取付適合確認済みの車種リストや、クルマの取扱説明書の「チャイルドシート適合性一覧」で確認することが必要だ。子どもを事故から守るチャイルドシートで取り付けやすいISOFIX

 実際、CR-Zでは乳児用のチャイルドシートを後ろ向きに装着しようとすると、助手席を最前端にスライドしないとスペースが足りず、助手席に誰も座れない状態になったり、チャイルドシートが装着できても、ルーフが低すぎて子どもを乗せることが難しい状況。またミニバンでも、チャイルドシートの脚部固定が大きくてかさばるため、装着していない方のドアからしか乗り降りができなくなるなど、テザーアンカー式と脚部固定式それぞれでも使い勝手に違いがある。現在は脚部固定式が主流になりつつあるが、購入時にはあらかじめそうしたシミュレーションをした上で、チャイルドシートを選ぶこともお勧めしたい。子どもを事故から守るチャイルドシートで取り付けやすいISOFIX

 本来なら、「取り付けるのが面倒だから」などという理由で、子どもを危険にさらすなんてもってのほかだが、ISOFIXによって1人でも多くの子どもが安心・安全なドライブ環境に置かれることを願うばかりだ。

 ちなみに都道府県別でチャイルドシート装着率が低いのは、ワースト1位が愛媛県・38.6%、2位岩手県・49.8%、3位が同立で福井県と沖縄県・50.0%(2018年JAF・警察庁チャイルドシート使用状況全国調査より)。これはもう保護者の責任というだけでなく、産院や保育園、幼稚園、自動車販売店や町内会など、地域ぐるみでの装着率アップへの取り組みを推進してほしいものである。


画像ギャラリー