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省燃費で雨の日も滑らない! 濡れた路面に強いエコタイヤとは

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TEXT: 斎藤 聡  PHOTO: Auto Messe Web編集部

タイヤラベリング制度で性能基準が表記された

 転がり抵抗が低く燃費が良くなるといわれるエコタイヤ。しかし、グリップ力が低く、雨の日は不安、というのが定説です。しかし。現在は、濡れた路面でのグリップ性能などを示すタイヤラベリングという基準があります。燃費が良くて、雨の日も安心して運転できるタイヤ選びのポイントを紹介しましょう。

 雨の日の運転はとても気を遣いますよね。タイヤがどのくらいグリップしてくれるのか分かりにくく、大丈夫かな、と思っていると唐突にツツーッと滑ったりします。そんなわけで雨天に強いタイヤというのは、とても気になるのではないでしょうか。

 じつは雨に強いタイヤ選びに良い目安になるものがあるんです。それはタイヤラベリングというものです。日本では2010年から順次導入され、新品タイヤに性能を示すシールが貼られるようになったんです。タイヤメーカーのホームページに言ってタイヤサイズの一覧表にも書かれています。元々は、エコタイヤの正しい性能表示の指標にするために導入されたものなんです。

 それまでは、タイヤメーカーが自社タイヤをベースに「転がり抵抗○○%アップ」等と表示されていたのですが、そもそもベースになるタイヤがどのくらい転がり抵抗が少ないのかわからないので、性能があやふやでした。

 そこで一定の基準を設け、全サイズテストを行って表示をするタイヤラベリング制度が行われることになったのです。

 タイヤラベリングでは、転がり抵抗だけでなくウエットグリップ性能も表示されています。転がり抵抗はAAA、AA、A、B、Cとあるうち省燃費タイヤはAAA、AA、Aの性能を満たしている必要があります。なおかつウエットグリップ性能もa、b、c、dのいずれかに該当していないと低燃費タイヤと呼べない決まりです。

 なぜウエットグリップ性能まで表示しなくてはいけなかったのかというと、一般的にウエットグリップと転がり抵抗はトレードオフの関係にあり、転がり抵抗を少なくするとウエットグリップが悪くなる(傾向がある)からで、ウエットグリップ性能を犠牲にして転がり抵抗を少なくしたタイヤをなくすためでした。

 じつは、タイヤラベリング制度は、欧州で2012年から施行される予定だった内容をほぼそのまま、日本は約2年前倒しで採用したのです。

 欧州のタイヤグレーディング場合は転がり抵抗がA、B、C、D、E、F、G(Dは使わない)の6等級で、ウエットグリップをA、B、C、E、Fの5等級で表示しています。また欧州タイヤグレーディングでは通過騒音も3段階で表示され、これらの基準に入らないタイヤは販売できない決りになっています。

 いずれにしても、ウエットグリップ性能は現在ではこのラベリングのデータが大いに参考になるというわけです。

 ウエットグリップ性能を重視した地彩を選ぶなら、タイヤラベリングでウエットグリップの表示がa、bあたりを選べば安心感のあるグリップ感が得られると思います。

 ただし、ウエット性能は、グリップ性能だけでなく、排水性も同様に重要です。そして排水性はタイヤの溝の量と深さに大きく関係しています。溝が摩耗して浅くなっていると簡単にタイヤが水に浮いた状態…ハイドロプレーニング現象を起こしてしまいます。

 法律上はスリップサイン(残溝1.6mm)が出るまでOKですが、排水性を保証するものではありません。タイヤメーカーでは5分山を下回ると急激にハイドロプレーニングを個押しやすくなるといっています。

 筆者の経験上もやはり5分山くらいが境になっているように感じます。高い買い物なので絶対にとは言いませんが、目安くらいに思ってもらえると良いと思います。

 具体的な銘柄は? ということでしたら、今年試乗したタイヤでミシュラン・プライマシー4、ヨコハマ・ブルーアースGT、ノキアン・ハッカ・ブラック2のウエット性能の良さが強く記憶に残っています。

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