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溝の深さだけでは語れない!自動車用タイヤの消費期限とは

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TEXT: 斎藤 聡  PHOTO: Auto Messe Web編集部

走行せずともタイヤの劣化は進む

 タイヤってどのくらい持つのでしょう? 溝さえ残っていれば大丈夫ですか? そんな質問を時々受けます。ところがこれが案外即答できないんです。保管の仕方次第で数年性能を維持してくれることもあれば、1年か2年でひびが入り性能が悪くなってしまうこともあるからです。

 数年前に、ディーラーに2年間展示していたクルマを一般道で走らせたことがありました。走り出した瞬間からグリップも怪しい感じだったのですが、俗にキャッツアイと呼ばれる路面に埋め込まれている反射板付きの金属製突起=チャッターバーというそうですが、これを踏んだ瞬間にバースト。ホイールのリムとチャッターバーにタイヤのサイドウオール部が挟まれて破断してしまったんです(写真はイメージ)。

 タイヤにひび割れが起きるというのは、ゴムの柔軟性が失われてきた証拠。一般的にはタイヤの交換タイミングは4年から5年程度と言われています。

 これは、サマータイヤでもスタッドレスタイヤでも同様です。保管環境が悪いと2年くらいでタイヤは著しく劣化し、ゴムの柔軟性が失われてしまいます。タイヤは”生モノ”といわれますが、定期的に走ってゴムを動かいておいた方が長持ちするそうです。逆に良くないのは履いたままクルマを走らせないこと。紫外線や外気に触れるとオゾンでゴムがどんどん劣化していくそうです。リゾート地の別荘に置いていたクルマが、2年くらいでタイヤにびひが入ったとも聞いたことがあります(森林からのオゾンが多いのが原因ともいわれている)。

 最も理想的なのは、湿度を管理した冷暗所に少し空気を抜いた状態で保管しておくこと。うまく管理できると5年経過しても新鮮さを保っていた例もあります。もっとも、そんなコンディションのいいタイヤは、これまで一度しか見たことはありませんが・・・。

 一般的にはタイヤは4~5年も使うと、タイヤが摩耗し、多少ひびも入ってくるので、このタイミングで交換するというのが良いと思います。

 特に旧車のオーナーは要注意。オリジナルにこだわるばかり、タイヤも当時ものを保管しておいて、イベントに参加するときに履いている、なんて話を聞きますがとても危険なことです。冒頭にも触れましたが、ゴムが劣化するとどんどん柔軟性がなくなっていきますので、バーストしたりひどい場合にはトレッドが剥離したり、様々なトラブルが考えられます。

 タイヤが多少ひび割れてしまっていても、ドライ路面(乾燥路)だとそこそこ走ってしまいます。ところが雨降りの日はゴムの柔軟性がなくなっているので、粘りがなく唐突に滑ってしまう、そんな挙動が出やすくなります。

 タイヤの劣化はなにしろ危険。とくに深いひびがブロックの根元やサイドウオールに入ったらなるべく早く交換してください。

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