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GRスープラでナスカーに挑戦する日本人チームオーナー服部がレースの魅力を語る

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明

ナスカーは難しい。だから飽きることはない

 アメリカでもっとも人気のある自動車レース「NASCAR(ナスカー)」。2019年7月5日(金)にはフロリダにあるデイトナスピードウェイを舞台に行われたNASCAR Xfinity Series (ナスカー・エクスフィニティ・シリーズ)第16戦に、GRスープラで初挑戦をしたHattori Racing Enterprises(HRE)。チームオーナーである、ナスカーで唯一の日本人監督・服部茂章氏にインタビューした。

 GRスープラで初参戦した第16戦は、残念ながら予選ラップ中のミッショントラブルで、決勝レースに進出することができなかった。しかしHREは引き続き、エクスフィニティ・シリーズにスポット参戦するという。次戦は、8月16日(金)に開催となる第22戦 Food City 300(ブリストル・モーター・スピードウェイ)の予定だ。

 HREは、ナスカー唯一の日本人オーナー・チームで、2008年に服部茂章氏が立ち上げた。昨年はナスカー3大カテゴリーのひとつトラック・シリーズのタイトルを獲得。今シーズンも同シリーズに参戦しているのだが、さらにエクスフィニティ・シリーズへGRスープラで参戦している。次戦で2回目の挑戦となるわけだが、その前に服部茂章代表に、GRスープラでの挑戦、そしてこのナスカーの魅力を語ってもらった。「ナスカーって、日本にない全く違うレースです。だからこそ、このGRスープラってアメリカでも認知してもらえる、いいきっかけになると思っています。初戦は本当に残念な結果になってしまいました。はっきりいって気持ち的にはトラックのレースの30倍くらい力を入れていたんで、ほんとに僕にとっても、ウチのチームにとっても、GRスープラでの参戦って非常に大きくて、あのトラブルは非常に悔しい思いをしました。スポット参戦なので、トラックのスタッフが並行して作業を進めていて余計難しいという面もあります」。

「でも、今年は来年のためのデータ取りという位置づけで、ブリストルからもう数戦出て、一周でも走らせ、しっかりデータを取っていき、来年はエクスフィニティ全戦出場してチャンピオン獲れるようにしたいなと思っています」。

「ナスカーというのは、日本のレース、そしてヨーロッパのレースとも違う、アメリカ独特のレースですね。やっぱり各チームかなりクルマを作りこんで持っていくのは当然ですが、でも最終的にはドライバーの戦いっていうところが残してあったり、油圧ジャッキと十字レンチでタイヤ交換をするピット作業はローテクでチームの戦いもある。それにプラスしてスポーツビジネスの要素もかなりあるので、ほかのレースにない独特のものを生み出していて、そういうところに惹かれたっていうのがありますね。」

「挑戦して11年目にトラック・シリーズのチャンピオン獲得しましたが、ナスカーはなかなか閉鎖された世界で、その中に入っていく難しさ、それがあるから余計チャレンジし甲斐があったとも思います」

「ナスカーへの挑戦は難しいので飽きないですね。これからさらに、エクスフィニティ、そしてカップと2つのカテゴリーがありますし。ただ走るだけじゃなくて、チャンピオン、勝つのが目標ですから。トップチームであるジョー・ギブスとかペンスキーとかヘンドリックって600名以上の体制でやっているんです。彼らはプライベート・ジェットを持っていてサーキットの横の飛行場にバーンと乗り付けていますよね。チームのメンバーのことを考えるとそういうところにもお金を使わなければいけない。やっぱり誇らしく思うし、福利厚生としても、レースが夜中に終わってその日のうちにスタッフを家族のもとに返せ、一日でも家族と一緒に過ごせる、楽に移動できるという面でもね」

「ナスカーってチームで飛行機が買えるような大きなビジネスになっているんですよ。うちのチームはスタッフ数、アルバイトを含めても30数名。私も早くプライベート・ジェットを買いたいですね(笑) 早くやらないと死ぬまでに達成できないですけど」と服部代表は語る。

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