キャンピングカーのトイレが防災グッズに! アウトドア以外での意外なる活用法

キャンピングカーのトイレが防災グッズに! アウトドア以外での意外なる活用法

高齢者の家庭用トイレとしても使える

 キャンピングカーに備え付けられているトイレ。キャンピングカー乗りだけのものというには今は時代がちょっと違うかもです。最近では道の駅やサービスエリアの普及もあり、トイレを装備として選ばない人や標準装備だったとしても緊急用として使用していない人が多いと聞きます。

 しかしながら、この”キャンピングカーで使用するためのトイレ”は、意外なところで活用が見出されていると言うのです。それが、いま日本において課題となっている高齢者問題や自然災害。今回は、キャンピングカー用トイレの事情について、キャンピングカーのパーツを幅広く取り扱う”キャンピングカーパーツセンター”に聞いてみました。キャンピングカーのトイレを防災グッズや介護に活用

 まずはトイレの種類について。あらかじめ車内に設置されており、車体外部の扉などから汚水タンクだけを持ち出すタイプの「カセット式トイレ」と、トイレとタンクがセットになって持ち運びに便利な「ポータブル式」があります。汚物を入れるためのタンクのことを「ブラックタンク」と呼ぶそうです。

 今回、注目したのは後者のポータブル式。ポータブルトイレの価格相場は、洗浄水で流す水洗タイプで約1.5万~3万円ほど。気になる匂いについては専用の消臭剤を使うことで、車内でも不快な思いをする心配はないそうです。また、写真のような水洗タイプは家庭用トイレに汚水を流せるのも便利。他にも凝固剤で固めてゴミとして捨てるタイプや、ラップ状に包んで捨てるタイプなど、ポータブルタイプにもさまざまな種類が存在します。キャンピングカーのトイレを防災グッズや介護に活用

 そんなポータブルトイレの使い方は簡単。1)水洗用タンク内に水と消臭材を入れる 2)水洗前にポンピングして圧力を高める 3)レバーを引いてシャッターを開き汚物をタンク内へ 4)水洗ボタンを押して便器内を洗浄して完了。

 タンク内の使用状況は小窓で確認できますから、必要に応じて処理すればいいでしょう。使った後の処理は、排泄用タンクを本体から脱着、トイレに携行し普通に使用した時と同じようにジャーっと流せばOKです(サービスエリアなど公衆トイレでの廃棄はマナー違反)。キャンピングカーのトイレを防災グッズや介護に活用

 重量は最も大きいもので5.5kgと持ち運びラクラク。容量は写真のタイプで洗浄水タンク8リットル/汚物タンク10リットル。消臭剤だけでなく、汚れの付着を抑えるリンスや、汚物タンク内を綺麗にするクリーナーなど、ケミカル関係も充実しているそうです。キャンピングカーのトイレを防災グッズや介護に活用

 

持ち運び可能な利便性を活用する

 そんなポータブルトイレは、アウトドア現場や公共の場でのトイレが汚すぎる場合や、夜間のキャンプ場などトイレの場所が離れていて一人で行けないなんて時にあるのはかなり心強い。取材中にも高齢のキャンプ仲間らしき3人グループが「大雨の時は外に出たくないからなぁ。こっちの方がいいかも…」と興味深そうに話していたのを思い出します。キャンピングカーのトイレを防災グッズや介護に活用

 他にも突発的にやってくる震災での活用。ライフラインが止まる可能性が高く、断水した時に困るのがトイレですよね。そんな時もポータブルトイレがあると便利。復旧までの一時的なモノですが、特に女性の方はありがたさを感じるでしょう。もちろん水洗用の”水”も万が一の時のためにストックしておくといいかもしれません。キャンピングカーのトイレを防災グッズや介護に活用

 さらに歩行が困難な高齢者や障がい者の介護グッズとして活用されているなど、使い道によっては「あってよかった」と感じることがあるでしょう。一家に一台とはいいませんが、個人的にはいざという時のために持っていてもいいなというのが実感です。いつやってくるかわからない震災の備えとしても一度考えておいたほうがいいかも、ですよ。


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