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【2019 DriftKingdom Rd4】混戦のドリフト競技プロクラスを制した益山 航選手は今季2勝目!

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明

猛暑でマシンもドライバーも厳しい闘いに

 8月17日~18日、栃木県にある日光サーキットを舞台に「ドリフトキングダム第4戦」が開催。シリーズ後半戦に突入した今回、この両日ともに終日真夏の太陽が照りつける好天に恵まれたが、かえって熱中症が心配される2日間となったが、夏休みということもあり、厳しい暑さの中多くのドリフトファンが応援に駆け付けていた。

 審査区間は、日光サーキットの最終コーナーから4コーナー出口まで。審査員席は1-2コーナーのアウト側に設けられ、1コーナーの進入速度の計測も行われる。審査は、ドリキンこと土屋圭市審査委員長と、過去に幾度もD1GPのタイトルを獲得してきた今村陽一審査員の2名だ。

 この真夏の対戦に、クラブマンクラスは26台がエントリーしたが、プロクラスは14台と少し厳しい台数となった。17日(土)に行われたクラブマンクラスでは、予選単走トップ通過の船橋 竜選手(#64 ガレージミラルダS14 VL)が、第2戦間瀬に続く2勝目を挙げた。

 船橋選手は「今日はガレージミラルダのお客さんがたくさん来てくれていて、その気持ちがのっかって優勝できました。これまではドリフトは個人戦だと思っていたんですが、今回チームプレーなんだと実感できました」とコメント。今村審査員からも「プロクラス通用する可能性あるレベルの追走を見せてくれた」と高評価であった。

プロクラスはベスト8から追走トーナメント

 そして迎えた18日(日)。通常ならベスト16からの追走トーナメントとなり、今回はプロクラスの参加台数が14台ということもあり、全車が予選通過し、単走上位入賞者はシードで1回戦不戦勝という流れで行われるはずだった。しかし、これをベスト8からにしようという提案がなされ、6台が予選落ちするという厳しいものとなった。

 そしてスタートした予選単走セッション。今回エンジンを2.2リッターまで排気量アップしてきたトヨタMR2を駆る金田健人選手(#20 アサオレーシングMR2/SW20)が素晴らしい単走を見せると、日光サーキットを得意とする石塚進一選手(#11 オートガレージS R33/ECR33)もいいラインで迫力もある走りを見せる。さらに、最近実力をつけてきた兼森啓太朗選手(#223 オートテックチェイサー/JZX100)も進入速度126km/hで角度もしっかりつけての走りを披露。それに続く益山 航選手(#530 3代目マスビア/S14)も、といった具合に各選手が緊張感のあるドリフトを見せていく。

 一方、ドリフトマッスル最終年チャンピオンの前田 翼選手(#74 VITOURオデエイティー/RPS13)はこの単走で大きなミスはなかったものの追走に残れず、といった過酷な予選セッションとなった。金田選手、兼森選手ともに2本目は失敗してしまったものの、“置き”に来るのではなく2本ともにしっかり攻めた結果であって、今村審査員も「走りに気迫があった」とこの予選を高評価。

 この予選をトップで通過したのは、前戦SUGOで優勝を果たした川井謙太郎選手(#109 AUTO-TEC チェイサー)。進入速度はなんと133km/hで、それをきっちり止め、土屋圭市審査委員長も納得の100点満点。チェリオ賞を獲得した。兼森選手がこれに続き、オートテック・チェイサー2台がトップ通過。そして世界のマスーこと益山選手がこれに続いた。

 太陽に雲がかかって多少過ごしやすくなった午後2時、ベスト8によるトーナメント追走決勝がスタートとなった。1回戦では、この日乗れている金田選手と対戦となった斎藤久史選手(#134 mature with 宮精密)の対決。金田選手は先行ではポイントリードしたものの、後追いで離され敗退。益山選手と藤間勝也選手(#27 ガレージサムライカラス180/RPS13)の対決では1本目で藤間選手がミス。2本目は後追いの益山選手が素晴らしい追走を見せ、会場から拍手がわきあがるほどで、2人の審査員も「うまい」と納得の追走となった。また予選で素晴らしい走りを見せた兼森選手も1本目に失敗。対戦相手の石塚選手の安定した走りに、1本目のポイント差を覆すことができず敗退。

 ベスト4となった2回戦では、川井選手と斎藤選手の対決はこの日唯一のサドンデスに持ち込まれたものの、2回目の2本目、最終コーナーで斎藤選手が失速して2台が接触。この勝負では川井選手が勝ち上がった。前戦リタイアを喫した益山選手は、しっかり走り切って石塚選手を退け勝利。そして迎えた決勝戦では、会場から再び拍手がわき起こる後追いを益山選手が披露。2本目では先行の益山選手が川井選手を引き離して圧巻の勝利を手にした。

 益山選手は、前戦SUGO戦はマシントラブルで出走できなかったことから、今回はスペアパーツも準備しての参戦であった。「SUGOでのノーポイントが痛いです。シリーズタイトルに絡めるかどうかわかりませんが、川井選手には負けたくないし、負けないように残り2戦を戦いたいと思います」とコメントしてくれた。川井選手は「今日こそ自力で優勝したいと思っていましたが、悔しいです。次回こそ完全優勝を狙いたいと思います」とコメント。「この暑さでパワーが落ちて厳しい一日でした。3位に入れたことはよかったです」と斎藤久史選手(3位)。

 土屋審判員長は「今回は決勝をベスト8に絞ってよかった。個人的にも面白かったし、選手みんなが単走からグッとくるものを見せてくれた。エントリー台数は少なかったけど粒ぞろいでいい走りだった」とコメント。今シーズンのドリフトキングダムも残り2戦となった。続く第5戦は、10月19日(土)~20日(日)の2日間、奈良県・名阪スポーツランドのCコースで開催となる。

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