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「自動運転」の技術レベルは? 東京五輪で大きく進化する理由にナットク

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TEXT: 山本晋也  PHOTO: 日産自動車、トヨタ自動車、アウディ・ジャパン、ビー・エム・ダブリュー

アウディは自動運転機能を搭載

 一方で、輸入車に目を向けるとアウディA8という本国ドイツにおいて渋滞時にレベル3の自動運転をテスト実走したモデルが存在します(ドイツでも型式認証基準の問題により現時点ではレベル3自動運転は不可)。

 日本では、法規制に合わせてレベル3の機能は封印されていますが、A8はすぐにでもレベル3の自動運転が可能といえます。とくにA8では前方の空間センサーとしてLiDAR(ライダー)を用いているのが技術的な特徴で、周囲の状況に合わせて自動的な車線変更も可能となっているほど高いレベルにあります。

 また、自動運転といえば「オートパイロット」の名前でADASを展開しているテスラのクルマ(モデルSやモデルXなど)も見逃せません。同社のホームページには『完全自動運転 対応機能を提供できる先進のハードウェアを標準装備。ソフトウェアアップデートを通して継続的に機能が向上するよう設計されています』と明記されているほどです。

 その完全自動運転を可能とするセンサー群は8台のサラウンドカメラ、12個の超音波センサー、そしてレーダーによって構成。ほとんどがカメラによるシステムなので昼間と夜間で同等のセンシング性能を維持できているのかなど疑問もありますが、販売エリアの法整備に合わせてシステムをアップデートできるというのは強み。自動運転レベル3を利用できる最右翼といえそうです(写真下はテスラ モデルS)。

国産車に自動運転機能は?

 では、国産各社は2020年に自動運転レベル3が実質的に解禁されたときに間に合わないのでしょうか。

 まず、日産の「プロパイロット2.0」は法規制がなくなればレベル3へとアップデートするのは不可能ではないでしょう。トヨタは2015年に首都高で実施された自動運転デモンストレーションの段階で、合流や分岐を自動で行なえるようになっていました。あれから4年近く経ったことを思えば、さらに洗練されていると考えて妥当でしょう。

 同じく、ホンダも2017年にクローズドコースにおいてレベル3の実験車両をメディアに公開・試乗機会を設けていますが、その段階で2020年の市販化を前提に進めているという話がありました。また、「アイサイト」でADASテクノロジーをリードするSUBARUは、すでにドライバーモニタリングシステムを実装、居眠りやよそ見を監視。自動運転レベル3の実現に向けて、ノウハウを蓄積しているのは言うまでもありません。

 そう考えると、2020年の夏頃には、国産車においても、高速道路をレベル3の自動運転を作動させている各社のニューモデルが疾走していることが今から予想できます。

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