内装ワインレッド、外装ゴールド! 昭和の国産車がイケイケな色合いだったワケ (2/2ページ)

女性ファンまで意識したカラーリング

 81年2月にデビューしたトヨタの初代ソアラはハイソカーブームの火付け役となったプレステージ・スペシャルティカー。もちろんボディ色はチャレンジングなものだった。イメージカラーは、ベージュとブラウンのツートーン、いわゆる”ホリゾンタルトーニング”だ。昭和の国産車が派手な色合いだった理由

 ゴージャスなインテリアも売りで、ワインレッドの内装色は注目を集めた。その後、雲母片を散りばめ、美しい輝きを放つパールマイカを送り出すが、ソリッドカラーのスーパーホワイトが大ヒットし、おとなしい色調が増えていくのであった。昭和の国産車が派手な色合いだった理由

 日産車では88年5月に登場した5代目のS13系シルビアも大胆カラーを採用。スポーティな2ドアクーペは精悍なブラックや無難なホワイドが多いが、シルビアはテーマカラーに優雅なライムグリーンとダークグレーのツートーンを選んだ。昭和の国産車が派手な色合いだった理由

 S13系シルビアは”アートフォース”をキャッチフレーズに、柔らかい曲線ボディをPRした。そこで女性ファンを意識してライムグリーンを選んだのだ。他にも上品なイエロイッシュシルバーやパープリッシュシルバーも人気となり、シルバーの色味だけでも複数用意するなど、色へのこだわりはハンパなかったのだ。昭和の国産車が派手な色合いだった理由

 同じ時期に登場した日産シーマもボディカラーに強いこだわりを持つ。3ナンバー専用ボディのプレミアムサルーンとして88年1月に登場したが、主役はリッチな感覚のグレイッシュブルーメタリック。このほかにキワモノのグレイッシュブラウンメタリックや渋いグリーンメタリックを用意するなど、高級感への提案を積極的に行なった。昭和の国産車が派手な色合いだった理由

 また、シーマより少し前の85年夏に登場した7代目のスカイライン、R31系は初めて4ドアハードトップを設定し、ボディカラーには鮮やかな赤やツートーンを設定。そしてインテリアも当時の日産車に多い絶壁型のインパネを採用しているが、ハイソカーを意識して内装色を数多く用意した。昭和の国産車が派手な色合いだった理由

 例えば、「アドバンスセレクション」はグレーとブルーのツートーン内装で、インパネはブルー仕上げ。「GTパサージュ」にはブルーのインパネにブルーのファブリックシート、エンジ色のインパネと内装にワインレッドのシートを組み合わせた。

 まさに、これらの調律はハイソカーを意識したものだったことが分かる。バブルを経験した昭和の時代は、エクステリアに派手なカラーを用い、インテリアも艶やかだったのだ。


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