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多彩なキャラクターこそがジープ躍進の原動力! 人気の秘密とラインアップを探る

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TEXT: 藤田 実寿  PHOTO: FCAジャパン

史上最速700馬力のジープから都会派オフローダーまで

 チェロキーの次に紹介する「グランドチェロキー」は、その名の通りグランドなチェロキー。つまりはラグジュアリーSUV。ジープのラインアップでもっとも豪華でデカい。フルサイズSUVのワゴニアの豪華版であったグランドワゴニアを祖とし、人と荷物を積めて移動できる単純に便利なクルマであったSUVにいち早くプレミアム性を持ち込んだラグジュアリーSUVの先駆けだ。

 もともとグランドワゴニアはアメリカ大陸を横断する幌馬車から着想を得たクルマであり、そのDNAを継承するグランドチェロキーも、ジープ兄弟車の中で長距離移動するなら最適のモデル。2018年には、707馬力のV8スーパーチャージャーを搭載し、最高速度290km/hを誇るジープ史上最速の『トラックホーク』も設定され、ジープのフラッグシップモデルという位置づけを確固たるものとした。

 そして末弟は、ラングラーに次いで見かけることの多くなったジープが「レネゲード」。ジープ史上もっともコンパクトだが、7スロットグリルや台形ホイールアーチを有し、さらには丸型ヘッドライトの採用によってラングラーのイメージを上手に落とし込んだスタイルは、ジープのタフさを感じさせるものでありながらポップなデザインとなっている。価格も300万円以下から用意されており、初めてのジープオーナーにおすすめの1台といえるだろう。

 レネゲード登場前までジープのエントリーモデルの役目を担っていたのが「コンパス」だ。レネゲード登場後、2017年にフルモデルチェンジした現行モデルは、チェロキーとレネゲードの間を埋めるコンパクトSUVという位置づけ。レネゲードと共通のプラットフォームのホイールベースを延長して使用しているため、レネゲードよりも広く快適。エクステリアのイメージも”プチ・チェロキー”といったスタイリッシュなもので、オフロードよりも都会が似合う。オフロードを走ることはないけれど、ジープをお洒落に乗りたいという方におすすめしたい。

 アメリカ本国にはこれら以外にもラングラーのリア部分を荷台にしたピックアップトラックのグラディエーターも存在するが、日本への導入はいまのところなし。

 ラングラー・アンリミテッドで初めてジープに乗るという人を取り込み、ラングラーでは不便と感じた人がチェロキーやグランドチェロキーに乗り換える。ラングラーの存在でジープを知った人がレネゲードやコンパスに乗る。SUVブランドとして隙のないラインナップを完成させたジープ。この多彩なラインナップこそがジープ躍進の原動力だ。

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