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【アウトドアで使えるSUVクーペ】オシャレでコンパクトな3台の積載能力を比較してみた

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: トヨタ・メルセデスベンツ・アウディ・BMW・Auto Messe Web編集部

マツダCX-30

 マツダの最新SUV「CX-30」も注目に値する1台。マツダ3をベースにクロスオーバー化したモデルで、全高1540mmと立体駐車場への入庫が容易なだけでなく、重心が低いためにSUVらしからぬ、人馬一体感のあるマツダらしい走りも魅力といえる。

 アウトドア、キャンプシーンでの使い勝手と言えば、最初にお伝えしたいのが、9月27日からサービスを開始した「フルコネクティッドサービス」というもの。トヨタのコネクティッドサービスに準じ、SIM=専用通信機はKDDIのものを用い、全車に標準装備されている。

 内容は、事故の際の自動通報(エアバッグ展開時や追突被害時。GPSによって自車の位置情報も伝わる)による、警察や消防、ドクターヘリとの連携。あおり運転対策にもなる「マツダ・エマージェンシーコール=SOSコール」、そして故障時などに安心の「マツダ・アドバイスコール=オペレーターサービス(ロードサービス含む)」が基本だ。

 契約することで、カーライフの安心・快適・楽しさ・利便性を究極まで高めてくれる。これがアウトドアシーンでの絶大なる安心感につながることは間違いない。じつは、専用通信機の搭載が当たり前になる時代はもう間もなくなのだ。

 さて、本題のラゲッジスペースは“意外にも広い”という印象。約730mmの開口部地上高はSUVとしては低いものの、CX-5とは違って開口部に約100mmの段差がある点は好みが分かれそう。また、ラゲッジフロアの奥行きは後席使用時で約800mmと十分のスペース。後席をフラットに格納すれば、最大フロア長は約1630mm、フロア幅は約1000mmとコチラも十分以上に実用的だ。ラゲッジ容量そのものは、兄貴分のCX-5に対して約30L少ないだけなのである。

 ちなみに、重い荷物の出し入れやペットの乗降で不利になりがちな開口部の段差だが、開口部段差を小さくできる純正アクセサリー品を検討中とのこと。これは期待しておきたい。

 以上の国産クロスオーバーSUVならば2~3名の乗車、人数分のキャンプ用品の積載可能だと思える(ルーフが傾斜しているため、積み方にはパズル的な工夫も必要だが)。

 このほか、輸入車でもアウディ初のコンパクトクロスオーバーモデルの「Q3」、メルセデス・ベンツの「GLEクーペ」、BMWの「X6」など、プレミアムなスタイリッシュクーペと見間違うほどに美しいクロスオーバーSUVも存在する。

 アウトドア、キャンプに本格的なクロカンSUVやミニバンもいいが、それでは当たり前の風景。いや、同じようなクルマと出会ってしまう可能性大である。そこをあえて、クーペスタイルのSUVでアウトドア、キャンプに挑むのが、今風なのかもしれない。SUVクーペならば、自然の風景を絵画のように一変させてしまうほどの魅力を持つ。

 ただ、購入前に、ラゲッジスペースに自身がアウトドア、キャンプに持っていく荷物を余裕で積み込めるかの確認はショールームなどで必要。そして、自然の中になじむボディカラーを選んでいただきたい。

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  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 学生時代からプロミュージシャンとして活動し、ある日突然自動車専門誌、輸入車専門誌の編集者に転身。その後、モータージャーナリストに。新車試乗記やクルマコラムの執筆だけでなく、1台のクルマに対して20カ所以上を独自開発ツールで計測する車両パッケージ解説にもこだわりまくる性分。また、ドッグライフプロデューサーとしても活動し、愛犬とのドライブ術、ペットと泊まれる宿について情報発信。Web、専門誌、一般誌、ラジオ、TV、インターペット、キャンピングカーショーなどで「愛犬との快適安心な旅スタイル」を提言。小学館@DIME、PETomorrowなどでは愛犬とのライフスタイル、ドッグフレンドリーカー記事を展開中。カートップの連載「CT DOG」をまとめた『愛犬と乗るクルマ』はドッグフレンドリーカー選び、愛犬とのドライブ旅行のバイブルとなるムック本。著書に「ぼくたちの外車獲得宣言」「ムリしないで外車が買える本」「すごい海外旅行術」など。輸入車の純正ペットアクセサリーの企画、開発、デザインにも携わっている。趣味はスニーカー、バッグ、帽子の蒐集。今も音楽をいい音で聴くことにこだわり、愛車のサウンドシステムは総出力400W 10チャンネル9スピーカーで構成されるデンマークの「DYNAUDIO」。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(1994年~)。
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