「Honda N-VAN」がショットバーに!? シャコタン移動販売車の中身公開

「Honda N-VAN」がショットバーに!? シャコタン移動販売車の中身公開

車高の低さとバーカウンターで見せる軽バン

 いま密かなブームとなっているキッチンカー(移動販売車)。ベース車両として軽トラックや軽バンが使われているパターンが多く、今回紹介するベース車もHondaのN-VANだ。

 ハンバーガー屋さんやクレープ屋さんなどキッチンカーにも色々なジャンルがあるが、選んだのはオトナの雰囲気ただようショットバースタイル。加えてこのN-VAN、ショーカーとして走れるギリギリまでシャコタンにしているのもあり、通常のキッチンカーとは比べものにならない怪しいオーラを放っている。

自分らしいVANライフを推奨するN-VAN

 センタータンクレイアウト採用や助手席側センターピラーレス化された大開口ドア仕様により広大なラゲッジルームと容易な荷物の出し入れができるなど、仕事クルマとしての機能性に定評のあるN-VAN。それに加えてバイクや自転車を積むためのトランポとして、また車中泊キャンプやフィッシングに行くための足としてなど、個々のライフスタイルに寄り添った移動ツールとしての使い方も注目されている。

パッと見はシャコタンなN-VAN、ところが中を覗くと……!?

 そんなN-VANをベースにしてデモカーを仕立てたのが、宮城県にお店を構える「EXE STYLE 310(エグゼ スタイル サンイチマル)」。

 同社はノーマル然とした外観にローダウンが施された「東北仕様」と呼ばれるカスタムスタイルを製作することで有名。N-VANも外観はシャコタンに仕上げられている(注:写真の車高はショーカー仕様にローダウン)。「Honda N-VAN」がショットバーに変身

 が、今回注目したいのはインテリア。リアゲートと助手席側スライドドアを開けるとビックリ、カウンター形式のラゲッジレイアウトに仕立てられたショットバー仕様の空間が姿を現す。ショットバーカウンタースタイルのラゲッジというアイデアは「ここ最近流行しているキッチンカーからヒントを得た」と同社の佐藤代表。

 確かに都市部では軽トラックや軽バンをキッチンカーに仕立てた移動販売車をそこかしこで見かけるし、広い荷室空間がストロングポイントでもあるN-VANこそキッチンカー仕様が作れそうだし面白そう。

 ただ「あくまでも見せる事を主体としたドレスアップカーなので、それが油まみれになってしまうのは……」と考え、たどり着いた結論がこのカウンター形式のショットバーだった。「Honda N-VAN」がショットバーに変身

 当初は助手席までフルフラットになるN-VANの特性を生かした長尺カウンターにする案もあったものの、2名乗車は確保したかったので後部席までに留めたコンパクト仕様に。

 プロデュースする上で特にこだわったのがリアルさ。例えばドリンク類やグラス、ソーダメーカーなどの配置は元々バーテンダー勤務だったスタッフ監修のもと配置し、ドリンクを作る流れを考慮した上での理想的なレイアウトにしている。用意したドリンクの瓶も人気のジャパニーズ・ウイスキーを用意するなど、見た目で楽しめるラインナップになっていたのは遊びゴコロだろう。「Honda N-VAN」がショットバーに変身

プロの大工直伝・カウンターテーブル製作法

 この仕様のメインともいえるカウンターも作る上でこだわった。20ミリ厚の天板は凹凸のある自動車の室内に合わせてアールを調整し、パテ等は一切使わずに仕上げているのだ。実はここも知り合いの大工さんを監修に迎えて製作。「Honda N-VAN」がショットバーに変身

 まずはN-VANのインテリアパネルに合わせて型紙を起こし、それを薄いコンパネに複写、それをN-VANの室内に当てながら・アールに合わせて削り、天板本体にその形を写してさらに微調整して仕上げた。

 インテリアドレスアップ、例えばカーオーディオを作る場合、これらの隙間はある程度まで作り込んで残りの隙間はパテ盛りするのが大半だし、微調整はそちらの方が容易だが「人の口に入るものを置くキッチンカーなのと、完成度にこだわるなら1枚もので」という判断で今回の作業メニューに。職人にほる手助けのお陰で納得のフィッティングに仕上がったという。「Honda N-VAN」がショットバーに変身

 その天板だが、天面の色はN-VANの純正オプションにある(このN-VANにも装着済み)ダッシュボードのウッドパネル柄に近づけ、また側面はN-VANの室内カラーに合わせてレザー貼りや塗装している。ショーカーとして考えるならある程度目立つような色味の方が目立つのでは? と聞いてみると「Honda N-VAN」がショットバーに変身

「いくら後付けキッチンカー仕様だったとしてもクルマとしての統一感を考えて」

 この配色を選んだという。このあたりは「純正然とした」アプローチでドレスアップする事をよしとする「東北仕様」ならではの考え方が色濃く現れているといえよう。

 実車への反応も狙い通り。同社が得意とする足まわりをじっくりと見つつ、背後へ回り開けられたリアゲートの中を見てびっくりするギャラリー多数だった。「Honda N-VAN」がショットバーに変身

ノーマルフェンダーに前/後リム幅6.5をねじ込む

 最後に「EXE STYLE 310」本職(?)、気になる足まわりにも触れておこう。

 まず、ホイールだが同じく宮城県のプロショップで「リアアクスルキット」産みの親でもあるJ-LINE(ジェーライン)オリジナルの「JRD RD-M9」16インチを履かせる。リム幅は前後6.5インチ、インセットはフロントが48でリアが35。これを履かせる為にJ-LINEの「リアアクスル プレミア」を装着する。「Honda N-VAN」がショットバーに変身

 車高調やロアアーム、フェンダーはEXE STYLE 310ワンオフ加工が施されている。N-VANに乗っている人ならノーマルフェンダーにリム幅6.5インチは無理なのでは? と気付くだろうが、それを入れるのが同社ならではの仕事でもあるのだ。「Honda N-VAN」がショットバーに変身


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