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1代限りで消滅した「小さな高級車」 時代を先取りした悲しき国産セダンを振り返る

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TEXT: 永田恵一  PHOTO: Auto Messe Web編集部、トヨタ自動車、ホンダ、マツダ、日産

トヨタ・プログレ

 トヨタの「プログレ」はまさに、”小さな高級車”の代名詞。そのままキャッチコピーとし、ボディを5ナンバーサイズにとどめ、FR車として1998年に登場した。 内容から言ってもプログレは、キャビンの広さも十分なもの。インテリアや塗装、静粛性といったクオリティも上々であり、セルシオ級の評価を得たまさに小さな高級車だった。 しかし、プログレはいかんせんスタイルにクセがあると言われたのも事実。当然ながらボディサイズの割に値段として決して安くはなく、「同じ価格帯ならばクラウンの方がいい」と判断した日本人が多かったせいもあるのだろうか。高齢者が乗る小さな高級車的なイメージとなり、販売は振るわなかった。 悲しくもプログレは後から加わった兄弟車の「ブレビス」ともども成功せず、一代で絶版となったしまったのだ。

 

マツダ・ベリーサ

 2代目デミオの兄弟車として登場したのがマツダの「ベリーサ」。2代目デミオに対して、より広いキャビンを持ち、静粛性への配慮を行う全体的なクオリティを向上させるなど、セダンではなくコンパクトカーだったものの小さな高級車としての素質は決して悪くなかった。

 しかしその割に、つかみどころのないスタイルやさほど高級に見えないインテリアという、所詮は”ちょっと上質なコンパクトカー”という印象。デミオが現行型の4代目モデルとなった2015年までの長きに渡って販売されたものの、結局目立つことはなくひっそりと姿を消した。「小さな高級車」というコンセプトは、高齢化が進んでいる現代であればうまくやれば受け入れられそうな予感もする。それだけに再び市場へ挑戦する日本車は出てこないものだろうか、ぜひとも見てみたいものなのだ。

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