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この現代に新車を「木」で作る衝撃! 理由をモーガン社に直撃した

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TEXT: 遠藤イヅル  PHOTO: エスシーアイ、Auto Messe Web編集部

モーガン各車は「手作り」で製造される

 かつて、クルマのボディは、スチール製のハシゴ型フレーム上に木材を組み、外側に金属製のパネルを貼る構造が一般的だった。モーガン4/4も「基本的には登場時そのまま」のため、この作り方を守り続けており、スチール製シャーシ上に載るボディの一部は、アッシュ(セイヨウトネリコ)から作られた木骨をボディの構造材として、外皮にアルミパネルを貼り付けて造形。

 シートや内装も、本革を手縫いして形作られている。そのため製造は、職人が1台1台丁寧に組み立てているのだ。もはやクルマの域を超えた、工芸品とも呼べる存在である。

 なお、モーガンでは4/4以外にも、フォード製2リッターエンジンを搭載する「プラス4」、BMW製3リッター直6ターボ+8速ATを載せる最新モデル「プラス6」など様々な車種を展開している。プラス4、プラス6ではアルミ製のバスタブ状シャーシを使用しているが、製造方法は4/4と同じである。

モーガンがボディ構造に木材を使い続ける理由

 では、モーガンはなぜいまでも木材をボディに用いているのだろうか。その理由を、エスシーアイ/モーガンカーズ・ジャパンのジャスティン・ガーディナーさんにお伺いした。

「アッシュウッド(木材)によるボディは、モーガンのDNAの一部と言えるもので、モーガン独自の個性でもあります。現在のモーガンでもアッシュフレームは引き続きボディワークに用いられ、クラシックな形状を維持するために使われています。アッシュウッドは軽量で、かつ強力です。いうならば、19世紀のカーボンファイバーと言えるものです。重いスチールを使う必要はありません」

 モーガンのHPでも、同社がアッシュウッドを使うのは単なるノスタルジーではなく、軽くて丈夫、そして環境的利益が多く、軟らかい素材のために効果的に振動を吸収する、と記載されている。木製ボディのクルマ! と驚いてしまいがちだが、用い続けているのには理由があるのだった。

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