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ハミタイに窓へのステッカー! 意識のないまま違反しがちなクルマのカスタマイズ

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TEXT: 川島秀俊  PHOTO: Auto Messe Web編集部

実は保安基準に適合しない場合も

 ドレスアップやチューニングなど、愛車をカスタマイズする上で注意しなければならないのが違法改造だ。当たり前だが保安基準に適合しない車両は車検をパスできないばかりか、取り締まりを受ければ違反キップ&罰金というペナルティを受けることになる。今はコンプライアンス重視の世の中なので、ショップカスタムや車検対応の専用品を装着するぶんには心配はないが、DIYカスタムや汎用パーツの装着では保安基準に適合しない場合もあるので注意が必要だ。

 では、どんなカスタマイズが違反行為になるのか順番にチェックしよう。誰でも簡単にできるカスタムといえばステッカーチューンだが、基本的にフロント/運転席&助手席サイドのガラスへ貼るのはNG。唯一、特別に認められているのがセキュリティの警告ステッカーで、両サイドのガラス下端から100mm/後縁から125mm以内なら貼付が認められている。

 これは安全な視界を確保することが重要視されているのだが、スモークフィルムについてもフロント3面のガラスには可視光線透過率70%以上という規定があり、透過率70%を下回るような濃いフィルムを貼るのは違反になる。

 注意したいのは貼った状態での透過率という点で、純正ガラスは透明に見えてもUVカットや赤外線カットなどの機能によっていくらか透過率が下がっている。フィルム単体では70%以上の透過率でも、実際に貼ると保安基準を下回るというケースが多いので覚えておこう。純正ガラスのフロントとサイドで透過率が異なる車種も多く、専門店ではすべての透過率を実車で測定して万全の施工を実施している。 さらに貼った時点では透過率70%をクリアしていても、フィルムによっては経年でそれがどんどん落ちていくものも。「貼ってすぐは透過率72%だったから大丈夫だと思っていたでど、1年後は68%になっていた」という事もあり得るし実際あるようだ。

タイヤ&ホイールの出面は定番の注意ポイント

 ドレスアップのマストアイテムといえるタイヤ&ホイールは、フェンダーのツラからはみ出してはいけないというのは周知のことと思う。その範囲は、ホイール中心軸の上方を起点に前方30度/後方50度のエリアで、この範囲をフェンダーに収めなければならないのだ。

 平成29年6月の改正でタイヤのゴム部分は10mmまで出てもOKになったが、ホイールのリムやスポークが出るのはダメ。ドレスアップでよく見る引っ張りタイヤは、外縁部にリムが来るので従来どおりの認識でマッチングしてやろう。

 インチアップする時の注意だが、あまりにタイヤ外径がノーマルと異なるとスピードメーターに誤差が発生し、車検は不合格になってしまう。誤差の許容範囲は、プラス6%〜マイナス22.5%だ。あえて大径タイヤを履くオフロードカスタムでは、メーター誤差を修正するパーツがちゃんとリリースされている。

 エアロパーツに関しては、車種ごとにメーカーが保安基準を遵守している場合がほとんどなので、怪しいブランドにさえ手を出さなければまず心配はない。保安基準に適合しないパーツには『公道走行不可』や『競技専用部品』などの表記があるので、パーツ選びの参考にしよう。

 ちなみに、保安基準を満たすサイズは全長±30mm/全幅±20mm/全高±40mmの範囲で、地上高90mm以上を確保しないといけない。

リアスポイラーはバンパーより内側か否か

 ゴム製の柔らかなモール状のスポイラーなら、地上高50mmまでOKだ。リヤウイングについては、ボディに直接固定するスポイラーはバンパーより出なければ問題はない。支柱を立てたウイングタイプの場合は、両翼端が車体の端から165mm以上内側にあり、両翼端とボディの隙間が20mm以下でないと保安基準に適合しない。オーバーサイズのGTウイングはひと目で違法と分かるので、取り締まりされる代表格といえるだろう。

 今はネットショッピングやオークションで多くのパーツが手に入るが、自分のクルマの仕様によっては保安基準を満たさない場合も出てくる。面倒や失敗を避けたいビギナーは、最初こそプロショップに相談するのが確実といえるだろう。

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