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ルームランプ点灯で違反? 意外と知られていない交通違反5つ

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TEXT: 山本晋也  PHOTO: Auto Mwsse Web編集部

知らぬ間に違反していることも

 交通事故を起こしたいと思ってクルマを運転しているドライバーはいないだろうし、安全運転が大事なことも理解しているだろうが、気付かないまま交通違反をしてしまっていることはある。「こんなことが違反なの!」と思うような意外な違反行為を紹介しよう。

「安全運転義務違反」の範囲は曖昧かつ広い

 運転中に室内灯を点けるのは”NG”と聞いたことがあるかもしれないが、じつは道路交通法で「運転中の室内灯利用の禁止」を明言しているわけではない。逆にいえば室内灯はNGで、前席のマップランプや後席の読書灯はOKという明確な基準があるわけでもない。

 よく言われているのは「夜間の走行中に室内灯を点けることにより周囲が見えづらくなる」ので、道路交通法の定める『安全運転義務』として違反に問われる可能性という話だ。

 この『安全運転義務違反』というのは、非常に曖昧で現場の判断でどうにでも取ることができる条項といえるだろう。他の条項で記されていない行為に対する曖昧な運用が可能なものであるから、リスクを回避するなら疑わしき行為はすべきではないといえる。

 とはいえ原理主義になるのも考え物。「片手運転は安全運転義務違反だ」という主張も見かけるが、ドリンクを飲みながらの運転や、タバコを咥えたまま運転している人は日常的に存在している。それらの行為が推奨できるとはいわないが、飲食や喫煙行為が安全運転義務違反になると考えるほうが難しい。安全運転義務違反については、明確な判例が出ていない限り「●●な行為は違反」と断言することもできないのだ。

 では、道路交通法で明確に定義されている”違反行為”というのは、どのようなものがあるのだろうか。

カギのつけっ放しも道交法で禁じられている

 まず、意外と知られていないのが「ドアロックをせず、カギをつけっ放し」にしている行為に対して問われる違反。道路交通法では、『他人に無断で運転されることがないようにするため必要な措置を講ずること』が運転手の遵守事項として明記されている。

 つまり、駐車場などでエンジンをかけたままクルマを離れる行為はNG。違反自体に反則金などはないものの、盗まれたクルマが交通事故を起こしたりすると、この違反によって事故の責任が生じたことになり、賠償請求を受ける可能性もある。事実、そうした裁判も起きているのだ。

 クルマを盗まれた上に、責任まで問われるというのでは踏んだり蹴ったり。愛車を守ることは道路交通法でも求められていると考えれば、しっかりと策を取っておくモチベーションにもなる。もっとも施錠をしっかりするなど常識的な範囲で対応しておけば、このような違反に問われることもないのだ。

歩行者への泥はねは反則金6000円の違反行為

 雨天の日など大きな水しぶきをあげて走り抜けるクルマ。その水が歩行者にかかってしまうと道路交通法での違反行為となる可能性もあり、普通自動車や二輪車では6000円の反則金が課されることになる。

 つまり、水溜りができやすい大雨の日は、歩行者の横を走る際には徐行するか、大きく離れるかして水しぶきをかけないように配慮する必要があるのだ。また、マッドガードをつけずに泥土や汚水をまき散らす行為も同じ条項での違反となるのは覚えておきたい。

 

歩行者のギリギリをかすめる行為も違反

 歩行者に関連するものといえば、信号のない横断歩道では車両が停止しなければならないという「横断歩行者等望外等違反」については、このところ啓もうが進んできたと感じる。だが、歩車分離されていない道路において歩行者の脇を走る際にも、近づきすぎてはいけないという「歩行者側方安全間隔不保持等違反」というものが道路交通法で定められている。

 さらに道路交通法では、歩行者との距離は1m以上を空けることが求められ、それだけのスペースがない場合は徐行(直ちに停止できる速度)するようにとなっている。この条件を知ると、知らぬ間に違反をしてしまっていると反省する人もいるのではないだろうか。

高速道路でのガス欠も立派な違反

 最後に紹介するのが「高速自動車国道等運転者遵守事項違反」というもの。高速道路を走る際にはエンジンオイルや燃料、また荷物の状態などを確認して、交通の混乱を生じさせないようにしなければならないというものだ。

 つまり、高速走行中に荷物を落下させてしまったり、ガス欠で止まったりすることは、違反の対象に問われる可能性がある。また、オイル不足によるエンジンブロー、不適切なタイヤ空気圧によるタイヤバーストといった事象においても、事前点検を怠っていたことが原因となれば違反に問われやすい。

 いずれにしても高速走行中にクルマが停止するような状況は危険。違反うんぬんよりも本線上でガス欠になってしまってもいいことはない。燃料の残量には気を配るようにしたい。

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