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ガレージに監禁!? 犬が疾走! サーキットで本当に起こったまさかの事件簿

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

『盗難事件』の犯人は人じゃなかった……

 公道とはルールやマナーが違うだけに、あり得ない珍事件も起きるサーキット。それはコース内に限った話じゃなく、ピットやパドックといった場所も同様なのだ。実際に見たり関係者から聞いたネタを厳選して紹介する。

 まずは経験したことのある人が多いと思われるネタを。サーキットでは昼食を手短に済ませるため、コンビニのおにぎりやパンを持参する人がいる。直射日光を避けピットに置いていたはずなのに、走行が終わって戻ると貴重な食料が見当たらない。そんな『盗難事件』の犯人はほぼ間違いなくカラス。

 持って行かれただけなら空腹をガマンすりゃいいけど、そこらへんで食い散らかされたり、コース内に落とされたら他の人にも迷惑がかかってしまう。なので食べ物はピットの見えるところに置かず、下ろした荷物の奥へ隠すなどの対策が必要なのだ。ちなみに筆者はほんの10秒ほど目を離した隙に、食べかけのカレーパンを強奪されたことがある。

 動物ネタではこんな事件も。多くのサーキットは盲導犬や介護犬を除き、パドックにペットを連れて行くことはできないが、地方のミニサーキットでは規則として明記されていない場合もある。そこに奥さんと愛犬を連れて走りに来たドライバー、自分が走っている間は奥さんが犬の面倒を見るはずだった。

 ところが見慣れない風景とパドックに戻って来たクルマの爆音に驚いたのか、何かの拍子でリードを振り切り全開で駆け出してしまった。そのままピットロードからコースに進入、走行が終わったタイミングで事なきを得たものの、少し間違えれば大惨事になっても不思議じゃない出来事だ。

 次は年間契約のレンタルガレージを備えたサーキットでの、やらかした本人から直で聞いた笑える事件を。クルマのために睡眠時間を削って働く彼は、愛車のチューニングもレンタルガレージでほぼDIY。あるとき作業中に強烈な睡魔に襲われ、少しだけのつもりでガレージ内のアウトドア用ベッドで仮眠した。

 サーキットを走るクルマの音がうるさいからと、シャッターを閉めたのが運の尽きで目覚めたら夜の22時すぎ。シャッターが空いていれば職員が帰り際に気付いただろうけど、入場ゲートは閉まっているし電話をすれば無人の事務所から音が響くだけ。

 変なところで肝の座っている彼は、そのまま朝まで作業を続けたというから恐れ入る。

 続いては功を焦ったカメラマンの伝説。さる大企業がサーキットを占有し極秘テストを行なっていた。当然ながら一般のお客さんは入場禁止でセキュリティは万全のはず。

 そこに姿を現した地元で顔なじみのカメラマン。入場ゲートの職員が事情を話したものの、サーキット内の事務所に用があると言い張り入ってしまった。そして見えにくい場所にクルマを停めコースを覗いていたら、あっさり見つかって「どうなってるんだ!」と大騒ぎ。

 彼はそのサーキットを出入り禁止になり、事件から20年が過ぎた現在も処分は解かれていないという。

 締めはローカルなオフロードコースで最近あった話を。仲間がバイクで走るのを撮影しようとドローンを飛ばし、迫力ある映像を求めるあまり高度が徐々に低くなっていった。

 するとジャンプしたライダーがドローンに空中衝突! 不幸中の幸いでケガどころか転倒もせず、ドローンも壊れずに済んだからよかったものの、コレも大事故に繋がる可能性が高く非常に危険だ。ほとんどのサーキットがドローン禁止とはいえ、今後ますます身近になるのは確実。サーキットが規則を周知させることはモチロン、撮影する側も安全に対する意識を高めていくことが求められる。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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