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「シャコタン農家」に「フルエアロ魚屋」! 衝撃の働くカスタム軽トラ3台

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TEXT: 佐藤知範  PHOTO: K-STYLE編集部、Auto Messe Web編集部

トレーラーで積載倍増 アイデア賞の運送軽トラ

 荷台にFRPトップのシェルを積み、コンテナを載せたトレーラーを引くキャンピングカーっぽいS201Pハイゼットジャンボ。フロントはMH23Sスティングレー用のバンパーをハイゼット用とニコイチして装着。ホイールは前後17インチ×6.5Jと、軽トラとしては規格外のサイズを履きこなす。

 キャビン内は各部ゴールドのコスモス生地で張り替え。シートも同じ色味のカバーで合わせており、ちょっと詳しい人なら「内装はデコトラみたいだな」と思うに違いない。いずれにせよ、このS201Pハイゼットジャンボもガチの仕事クルマには見えないが、普段は黒ナンバーを付けて軽貨物運送事業で活躍中だ。

「オイルパンやクラッチプレートなど、自動車関連の鉄部品を運んでいます。定期便ではなく、緊急便・チャーター便で、たとえば製造ラインに遅れが出て、出荷が定期便に間に合わない、といった時などにピンチヒッターとして呼ばれるわけです。あとはバイクの輸送や単身の引っ越しなんかもやってますよ」とオーナー。

 軽貨物運送事業というと赤帽などのフランチャイズが思い浮かぶが、彼は個人経営。「T-TRANS」という屋号で、滋賀県を拠点に全国を駆ける。緊急便ゆえに24時間体制でスタンバイしており、「今から九州までひとっ走り頼む」といったオーダーも飛び込んでくるという。

「丸1日掛けて運んで戻って来たと思ったら、またすぐに出発して欲しいなんてことも…。さすがに身体がもたないので(笑)帰りはフェリーを使ったり、無理なものは無理と断るなどして体調管理に気を配っています」。

 ところで重たい自動車部品を運ぶ仕事なら、最大積載量が350kgしかない軽トラより、もっと大きなトラックの方がたくさん運べて有利に違いない。なぜあえて軽トラなのだろうか。

「1台から運送事業ができるからです。小型トラック以上を使う場合だと、最低5台を揃えないと事業許可が降りません。また複数のドライバーの確保や社会保険の加入、運行管理者の資格なども必要になる。かなりハードルが高いんですよ。その点、軽トラなら1人×1台から始められますからね。ボクは運行管理者の資格を持ってますが、軽事務職より現場派!走ることが営業になると思うので(笑)」。

 だけど軽トラはそんなに沢山は積めない…ということで思いついたのがトレーラー。積載量は車体側と同じく最大350kgなので、1台で軽トラ2台分、合計700kgの荷物を運ぶことができる。ちなみにトレーラーにも車検が義務付けられているため、ナンバープレートが付いているが、こちらも事業用なので色は黒。トレーラーの黒ナンバーは全国的にもかなり珍しいだろう。

「積載MAXだと走りが相当ツライけど…(泣)。実は以前、別のハイゼットをアトレーワゴン用のターボエンジンに載せ替えて使っていて、それがまさかの運送中にエンジンブロー。代わりの便に振り替えてなんとか納品は間に合わせましたが、それに懲りて以後はエンジン系統は触らないようにしているんです。足まわりも利便性を考えるとエアサスがいいのですが、車高調にしているのはトラブルのリスクを下げるためです」。

 なお現在は得意先の路面環境に合わせるため、バンパーはノーマルに戻し、ホイールも15インチ(L350SタントカスタムVS純正品)を履かせているそう。

「仕事クルマですから、思い通りにイジれないジレンマはあります。それでもこのハイゼットで仕事に行くと、一発で覚えてもらえるんですよ。それが次の仕事に繋がったりもするので、やっぱりカスタムしていて良かったなと思います」。

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