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障がい者もガンガン運転すべき! ホンダ・フィットの「自操式車両」の熱い中身と広まるべき理由

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TEXT: 御堀直嗣(Mihori Naotsugu)  PHOTO: 本田技研工業、Auto Messe Web編集部

片手が不自由な人はハンドル旋回ノブと左手用のレバーで解決

 次に、片手が不自由な人には、先に紹介したハンドル旋回ノブを利用することで、片手でのハンドル操作を可能にすることができる。このハンドル旋回ノブは、ハンドルの左右どちら側へも取り付け可能だ。また、ノブにホーンボタンを設けた仕様も選べる。

 加えて、左手でウインカー操作をできるようにする、左手用ウインカーレバーも設定されている。

 障害の重さや、動かせる手足の範囲や量は、一人ひとり異なるので一概にはいえないが、それぞれの操作にある程度の慣れが必要ではあるものの、操作は案外難しくはなく、じきに慣れてしまうだろう。

 テックマチック・システムの価格は、手で加減速などを調節するコントロールグリップは、27万5000円するが、ほかは数万円から10万円以下の価格設定(消費税込み)なので、それほど縁遠い装備ではないのではないか。ただし取り付け費用は含まれない。取り付け作業の時間は、コントロールグリップで約3時間40分、その他は1時間前後かそれ以下で終わる。

 運転の喜びは、操縦安定性や動力性能といった車両性能だけで語られることが多いが、ホンダのテックマチックシステムの取り組みは、より多くの人へ、その喜びの機会を提供しようとする自動車メーカーの姿勢を示すとともに、それを視野に開発されたホンダの自操式車両(新型フィット)は、誰にとっても快い走りのクルマに仕上げられているともいえる。

車いすを車内に積み込む装置も重要

 最後に、普段乗っている車いすを車内へ載せるには、かなり腕力を必要とする。車いすは5~10kgほどの重さがあるからだ。そこで、車椅子を車内へ取り込む器具がある。クレーン方式のもの、そして屋根のキャリアへ収納するものなどだ。

 またクレーン式にも、後席へ収納する装置と、荷室へ入れるための装置がある。後者の場合は、介助する人が同乗の場合だろう。

 運転のための装置や器具を揃えても、車いすを持ち運べなければ、目的地でクルマを降りた後の移動に困る。車いすをどのようにして運ぶかは、重要な課題だ。

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