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「シャコアゲ」ブームのなか20年前の軽自動車「スズキKei」が脚光を浴びるワケ

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TEXT: 内山 智子  PHOTO: K-STYLE編集部、スズキ

ハスラーの前身なのだから、アゲが似合わないわけがない

 平成10年に軽自動車の規格改定があり、排気量が550ccから660ccに変更されたのと同時に販売が開始されたスズキ・Kei。いわゆるクロスオーバーSUVの走りとなったこのクルマは「軽の中の軽」を目指して作られ、後のハスラーなどにも多大な影響を与えた一台として知られる。

1998年から2009年まで販売されたスズキ・Kei

 一方でKeiスポーツやKeiワークスなどもラインナップに加わり、メーカー側がスポーツ色を強く打ち出していた影響か、ドレスアップのベース車としては、カリカリのステッカーチューンや車高短など、レーシーに振るユーザーが多かったように思う。

アルト同様に「スポーツ」から「ワークス」の名前に進化したKeiワークス

 が、ここに来て新提案。実は最近流行りのちょいアゲ仕様の本命ベース車として「ちょいアゲ」のエキスパートでもあるKLCがKeiをイチオシ! その秘められた可能性を徹底解剖する。

やっと時代が追いついた当時のデザインコンセプト

 もともとKeiは純正の時点で悪路走破性を高めるために最低地上高を高くとり、大径タイヤを履かせたスタイルが特徴。すなわち、最初からアゲ系な車輌であるとも言える。

「今で言うSUVというカテゴリーに当たるような、ハスラーの前身的な存在なので、これこそまさにアゲなきゃいけないクルマだろうなとはずっと思っていたんです。近年ようやく軽自動車をちょいアゲするっていう文化がかなり浸透してきた感じがあるので、満を持してKeiのアゲ仕様を作ってみました」。

リフトアップスプリングとタイヤ外径で「ちょいアゲ」したKeiとダイハツ・ミラトコット

 デモカーのKeiを見てみると、10年落ちのベースとは信じられないくらい、今っぽくオシャレな雰囲気に仕上がっている。
「出た当時はハッチバックにしては屋根が比較的高い方だったんですが、今こうやって車高を上げて見てみると、それほど高さは感じられない。ちょっと薄めのクルマをリフトアップしている感じで、実にいいバランスだと思うんです」。

スズキ・Keiの真正面カット

足元を変えてキレイにするだけで生まれ変わる

 実際に手を入れた箇所は、足と色だけ。リフトアップスプリングで30ミリの車高アップを図り、通常より大きめのタイヤに鉄ちん風味のアルミホイール。タイヤハウスが広いKeiは、ゴツいタイヤが実に良く似合う。

最近「アゲ」で人気の鉄ちん系ホイールとオフロードタイヤの組み合わせ

 同時に色褪せていた純正樹脂のフェンダーモールなどを艶消し黒で塗り直し、ルーフはハスラーにも採用されているウッディブラウンで塗装してツートンに。これだけで見違えるほど、今風のスタイルに生まれ変わるのである。

ルーフを2トーン化したスズキ・Kei

 ちなみに3点リンク式の足は車高を変えると左右のホイール位置にズレが生じるため、ラテラルロッドを交換するのが定石だが、「Keiの場合は3センチアップでもほぼズレなかったので、純正のままで上げています」。

リアから見たKei。3点リンク式の割には車高が変わっても変化を感じにくい

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