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走り系カスタムは「お尻」がきてる! いま「ディフューザー」に注目が集まるワケ

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TEXT: 川島秀俊  PHOTO: Auto Messe Web編集部

ボディ底面に負圧を発生させるもの

 クルマのエアロパーツといえば、バンパーやウイングなどを思い浮かべるだろう。ドレスアップを主体にしたファッションアイテムが多い中、一部には本気で空力をチューニングするエアロパーツが存在する。おもにスポーツカー用のエアロパーツがそうだが、その特徴的なディテールとしておなじみなのが『リヤディフューザー』だ。

 このリヤディフューザーというのは、リヤバンパー底部からせり上がる面に縦のフィンを複数盛り込んだ形状のことで、レーシングカーでは常識といえる装備。ボディ底面に流れる空気を出口で拡散させ、ベンチュリ効果によってボディ底面に負圧を発生させるものだ。日産GT-Rの風洞実験

 ボディ底面に負圧が発生すれば車体は地面に吸い寄せられることになり、これを効果的なダウンフォースとして活用している。実際に効果を発揮させるには車高は低くなければならず、フロア形状もフラットなものが理想。残念ながら市販車のノーマル車高では大きな効果は期待できないが、ローダウンやアンダーパネルの追加によってダウンフォースを得ることは可能だ。アルピーヌA110のディフューザーパネル

 最近のモデルは燃費性能の向上を狙ってフロア設計はフラット化してきており、ローダウン+リヤディフューザーだけでダウンフォースをプラスできる車種が多くなっている。レーシーなルックスにより、スポーツカーを中心に純正ディテールにてリヤディフューザー形状を採用する車種は増えており、国産車での草分けはR34スカイラインGT-RやNSX-Rといったところ。変わった車種ではEVの現行リーフが採用しており、空力によって車体の安定化を図っているのだと理解できる。ディフューザー形状になっている日産・リーフのリアバンパー

ドレスアップパーツならスポーティなルックスが狙い

 アフターパーツのエアロでは、ミニバン用のリヤバンパーにもディフューザー形状が盛り込まれていたりするが、さすがにこれはダウンフォースというよりスポーティなルックスが狙い。ただ、ダウンフォースは得られないにしても車両後部に巻き込む走行風を撹乱する効果は期待できるので、また違ったエアロ効果が得られる可能性はある。

 そもそも、ドレスアップパーツとしてチョイスするのであれば、スポーティなルックスに仕上がるリヤディフューザーは定番中の定番! F1マシンのようにリヤフォグランプとセットにしたディテールは、ボディ
カラーと塗り分けることで純正では味わえないスタイリングを実現できるのだ。マツダ・デミオにドレスアップパーツで装着したディフューザー

 本来はレースの世界で活躍するリヤディフューザーだが、そのスポーティなディテールはドレスアップ界でも市民権を獲得し、多くの車種のカスタマイズに応用されている。

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