【ツインリンクもてぎ】
代表的なサーキットをいくつか挙げてみよう。まずはツインリンクもてぎ(栃木県芳賀郡)の『森と星空のキャンプヴィレッジ』から。
コースサイドにある訳ではないので、レース観戦するには場内の移動が必要になるが、高級ホテルのような上質さを味わえるグランピング、エアコンを備えたアメリカンなログキャビン、一般のテントサイトと、好みに合わせたスタイルを選択できるのが魅力だ。
またテントを始めとするキャンプ道具のレンタルや、セッティングと片付けもお任せのバーベキュープランなど、サービスも充実。アウトドア初心者でも不安なく楽しめる。
【鈴鹿サーキット】
鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)もシンプルなフリーサイトの他に、電源と水道があり大型キャンピングカーも利用できるサイトや、テントやテーブルがセットされた状態のウッドデッキサイトなど、キャンプ慣れした人から初体験のファミリーまで、さまざまなスタイルに合わせたキャンプ施設を有している。
いずれも観戦ポイントまで場内を移動する必要はあるものの、同行者があまりレースに興味がなければキャンプ場で過ごしてもらい、自分は思う存分レースを堪能するなんて楽しみ方が可能になるのだ。
大きなレースは土曜が予選で日曜が決勝というスケジュールが多く、熱心なファンは予選から現場の熱気を感じつつ観戦したいところ。とはいえ貴重な週末の休みだけに家族をないがしろにできない、なんてジレンマを抱える人にとっては最高の組み合わせではないだろうか。
【富士スピードウェイ】
なお常設ではないが富士スピードウェイ(静岡県駿東郡)も、大きなレースに合わせて各エリアをキャンプ場として開放している。場所によってはテントから離れずレースを観られるケースもあるという。
ちょうど今週末9月4日(金)〜6(日)開催の「富士SUPER TEC 24時間レース」がそのパターンで、「テントエリア」と「オートキャンプエリア」のチケットが用意されたが好評のうち完売となっている。富士スピードウェイでキャンプができるのは来年以降となってしまいそうだが、これをきっかけに楽しんでみたいというヒトは機会を改めて是非、挑戦してほしい。
もっともアウトドアは一過性のブームじゃなく、今後ますますファンは増えるだろうと思われる。コロナウイルスの収束後は「サーキットでキャンプ」というスタイルが、モータースポーツ観戦のスタンダードとなるかもしれない。