福祉車両ではガチライバルじゃない! 「シエンタ」vs「フリード」の車椅子仕様の大きな差とは (1/2ページ)

福祉車両ではガチライバルじゃない! 「シエンタ」vs「フリード」の車椅子仕様の大きな差とは

車椅子で乗り込んだときの乗車定員が違うのはなぜ

 自分事として捉えるまでは福祉車両というと業務用がメインと思いがちかもしれません。しかし、いざ家族が車椅子を利用するようになったり、そもそも生まれつき車椅子が必要だったりすると、まさしくファミリーカーとして福祉車両が必要となります。

シエンタは車椅子の人を含めて乗車3、4名

 そうしたケースでおすすめしたいひとつのバリエーションが、トヨタ・シエンタ、ホンダ・フリード+の車椅子に対応したスロープや電動ウインチを持つ福祉車両です。それぞれの良さにも気になる違いがありますので、どんな点なのかを探ってみました。

 

運転中にもケアしやすいのはシエンタ

 商用車ベースの福祉車両とは異なり、ボディカラーは豊富に揃っていますから日常使いにも自然に溶け込みます。フリード+にはハイブリッド仕様も用意されていますから、日々の生活に使ったときの経済性という点でも有利です。さらに、どちらもAEB(衝突被害軽減ブレーキ)などの先進安全性能も高いレベルにあるのもファミリーカーとしてはポイントです。

 では、シエンタとフリードの福祉車両はガチンコのライバルかといえばそうではありません。それぞれ特徴があって、検討していくとターゲットがまるで異なることがわかります。

 大きく異なるのが車椅子のまま乗車したときの、乗車定員です。フリードの場合は通常のラゲッジスペースが、そのまま車椅子の定位置となっていますから、定員5名のキャビンはそのままとなります。つまり車椅子の方を含めて6人が乗れるのです。

フリードは車椅子の人を含めて全6人乗車が可能

 一方、シエンタは通常時の乗車定員は5名ですが、車椅子のまま乗るにはシートを格納する必要があり、車椅子の乗員を含めて3~4名に減ってしまいます。しかし、シエンタはあえてそうした仕様にしています。

トヨタ・シエンタは2列めシート格納パターン

 冒頭で「生まれつき車椅子」と書きましたが、シエンタのメインターゲットはそうした身障児の方への対応といえます。実際、セールスポイントとして“1.5列目まで車いす(主にお子様向け)が乗り入れられ”ることが挙げられていますが、これは運転席から手が届くことで、移動中のケアを可能にするための工夫といえます。通学などで保護者が送る際に、移動中でも汗を拭いたり、吸引したりできることを意識していることは明らかです。シエンタがストレッチャー(横になったまま乗る)式車椅子に対応しているのは、重症の身障児の方を考慮しているからといえます。

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