ハンドル位置も安全運転には大事
チルトステアリングもテレスコピックステアリングは正しい(運転しやすい)ドラビングポジションを確保するにはとても大切な装備ですが、昔のクルマは装備されていませんでした。今はこれらの装備はかなり普通に採用されるようになってきています。
これらの装備がなかった時代は、ステアリングシャフトを固定しているハンガーにカラーを挟んだり、ボス(ステアリングホイールが装着されている部分)の長さを変更するなどして、自分に合わせて調整することもありました。こうなると、もはや誰もが使いやすいではなく、自分に合わせてセットするということになります。
チルトステアリングやテレスコピックステアリングが、一般的になってきたように誰もが使いやすくなるクルマ作りは今後も大きく求められる事柄です。ただし、同時にコストアップも伴います。大切なのは「誰もが使いやすくなることに対応できる」ことです。今後も「ターンチルトシート」のように誰もが使える機構は多く開発され、広がりを見せるようになっていくのは必至となることでしょう。