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あえての「らしくなさ」こそが真骨頂! ホンダが普通のクルマと見分けがつかない福祉車両を作るワケ

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TEXT: 諸星陽一  PHOTO: Auto Messe Web編集部

乗車時も窓から外の景色を見られる工夫も

諸星:ステップワゴンの場合は左右横開きのリヤゲート(わくわくゲート)ではなくて、ルーフ側にヒンジがある標準タイプのリヤゲートになりますよね? たしか標準リヤゲートはベースグレードだけだったので、エクステリアの差が出そうな気がするのですが?

ホンダ:現行モデルが登場したときはベースグレードだけでしたが、じつはマイナーチェンジ後は全グレードでわくわくゲートではなく標準リヤゲートを選べるようになってきているので、エクステリアデザインでは見分けがつかなくなっています。バリアフリー展2018に展示されたホンダステップワゴンは、標準リヤゲートを採用しスロープ車両だとは気づかない

諸星:ホンダの車いす仕様はスロープの角度がきつめで、そのために電動ウインチが標準になっているようなのですが、これはどうしてなのでしょう? スロープ角度をゆるくして電動ウインチレスにしたほうがコストも抑えられると思うのですが?

ホンダ:とくにステップワゴンの場合は、3列目のシートが床下収納になっているためスロープの取り付け部分を下げることができないのです。そうしたこともありウインチ式としています。車いすの乗降には若干の手間が掛かるかも知れませんが、車いすの方が2列目部分に乗れば3列目シートが使えます。ホンダステップワゴンに乗り込もうとしているスロープ仕様

 車いすの方が3列目部分に乗ったときも、多くのミニバンベースのようにシートを左右に跳ね上げていないので、サイドウインドウから車外の風景を見ることができ、普通にクルマに乗っているのと同じ状態を作れます。ホンダフリード+に乗り込む車いす

 今回のインタビューを通してもっとも感じたのは、ホンダの福祉車両開発に対するアプローチがベース車の機能を損なうことなく、福祉車両として完成させるというものだということを強く感じました。福祉車両にするのだからデザインが変わってもいい、福祉車両にするのだから既存の機能が削られてもいい……という妥協はありません。モビリティを大切にするホンダスピリッツは福祉車両であっても失われることは
ありませんでした。

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