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僅か「数十センチ」の「寄せ」が勝敗を分ける! サーキットで「車幅感覚」が重要なワケ

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

サーキットではコース幅の数10センチが大きな差になる

 たしかに「クルマ一台分もコース幅を余らせ、コーナリングをしていては、タイムロスも大きいだろうが、数10センチ単位でも、タイムに影響するのだろうか?」と思う人もいるだろう。

 その数10センチが大きな差になるのが、サーキット走行なのだ。例えばハイグリップラジアルを履いた、あるクルマのコーナリングフォースが最大時の横Gが1Gだったとしよう。このクルマでヘアピンコーナー(180度)を、半径25mのラインでタイヤの横力を最大限引き出したコーナリング(横G=1G)をしたとする。このときの旋回速度を計算すると、56.5km/hとなり、半円=ヘアピンの通過タイムは5.0秒になる。筑波サーキットの1コーナーを駆け抜ける日産GT-R NISMO これに対し、コーナーの入口と出口で、タイヤ2本分=50センチずつ内側を走って、半径が24mのラインを走ってしまったとすると、タイヤの横力を最大限使ったとしても、旋回速度は52.9km/h、半円=ヘアピンの通過タイムは5.13秒になってしまう。つまりヘアピンひとつだけで、0.13秒も失うことになるので、タイヤ1~2本分といえども、車幅感覚は非常に重要。コース幅を目一杯使うことでダイヤのグリップを引き出して走ることが可能だ

 このようにサーキットでより早いタイムを刻むためには、車両感覚を磨くことが欠かせない。もっと速いタイムで走りたい、自己ベストタイムを更新したいと思っている人は、日頃から車幅感覚やタイヤの位置に意識を傾けて、まずは、コーナー入口とCP(クリッピングポイント)、出口の3カ所の縁石にタイヤを確実に触れさせることから練習してみよう。

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  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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