「オノ」「ナタ」「ナイフ」! アウトドアの勝敗を分ける「刃物」の選び方 (2/3ページ)

1)薪を切る「折りたたみノコ」

 キャンプ場などで薪を入手する場合、おおよそ長さ30cmくらいに中割された薪がほとんどです。1人用のソロストーブなど焚き火台に入る短い薪を作るには、フォールディングソー(折りたたみノコ)が便利です。写真のフォールディングソーは170mm。実際に15cm径ほどの下の丸太を切っていますが、荒目のブレードがザクザクと切り込み、わずか数分で断ち切りました。キャンプサイトで落ち枝を薪にする場合もノコギリが必須です。

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1人用のソロストーブなど焚き火台に入る短い薪を作るには、フォールディングソー(折りたたみノコ)が便利だ画像はこちら

2)薪を割る「小型薪割り斧」

 丸太を薪割りするには斧を用いますが、20cm径を超えると手斧では難しくなり、力任せに振ると薪に深く食い込んだり、ミスショットやケガのリスクも増えます。写真はスプリッティングアックス(小型薪割り斧)で、直径30cm級の丸太でも気持ちよく割ることができます。手斧よりヘッドが厚く、中央が膨らんだ形状で薪を裂きます。写真の丸太は一撃でした。丸太を薪割りするには斧を用いる画像はこちら

3)薪を小割する「両刃ナタ」

 薪の小割に最適な刃物がナタです。ナタには片刃と両刃があり、手斧のように薪を真ん中から割るのは両刃が適しています。片刃は背面がフラットなため、薪のセンターから割ろうとすると刃が傾きまっすぐ入りません。片刃のナタで小割する場合はセンターではなく端側に刃を当て、最初から細い小割を割り出すようにします。その際、薪ごと薪割り台に振り下ろして割るのがセーフティです。ナタには片刃と両刃があり、手斧のように薪を真ん中から割るのは両刃が適している画像はこちら

4)先端を尖らせる作業が得意「片刃ナタ」

 薪割りには適さないと書かれることの多い片刃のナタですが、じつは片刃ならではの特性があり、フェザースティックなどは非常に作りやすいです。木製のペグや焚き火ハンガーなど地面に突き刺すために先端を尖らせる作業も、ナタをチョッピングするだけでまっすぐに刃が食い込んで削ってくれます。片刃はフェザースティックなどを非常に作りやすい画像はこちら

 これは片刃の背面がフラットで、ベベルと呼ばれるブレードの曲面がないためです。英語ではチゼル(鑿・ノミ)グラインド、ゼログラインド、またはシングルエッジと呼ばれますが、片刃は和包丁など日本を代表する文化で、鮮魚など繊細な食材を薄く切るために独自に発達した歴史があります。欧米にはナタに類する刃物はあまり多くなく「Japanese NATA」として紹介されています。欧米にはナタに類する刃物はあまり多くなく「Japanese NATA」として紹介されている画像はこちら

5)ロープワークから料理まで使える「小型ナイフ」

 薪のフェザースティック作り、ガイロープの切断、食材のカットなど、小手先の作業には小型ナイフが向いています。フォールディングナイフは折りたたむと半分ほどのサイズになるため、ブレードを展開すると意外にも大きな刃を持っています。薪のフェザースティック作り、ガイロープの切断、食材のカットなど、小手先の作業には小型ナイフが向いている画像はこちら

 代表的なフォールディングナイフは「フランスの肥後守(ひごのかみ)」と呼ばれる「オピネル」。木製ハンドルのシンプルなピクニックナイフで、料理もこなします。代表的なフォールディングナイフは「フランスの肥後守(ひごのかみ)」と呼ばれる「オピネル」画像はこちら

 スイスアーミーナイフとして名を馳せる「ビクトリノックス」は、マルチツールナイフの元祖。小さなボディにさまざまなツールが組み込まれ、プロダクツとしての機能美にあふれています。 スイスアーミーナイフとして名を馳せる「ビクトリノックス」画像はこちら

 ただし「チャンプ」シリーズなど、多機能になるほど本体は分厚くなっていきます。ビクトリノックスは「チャンプ」シリーズなど多機能になるほど本体は分厚くなる画像はこちら

 「BUCK 110」はロックバック式フォールディングナイフの礎を開いたアメリカの老舗ブランドです。ハンドルにはブラス(真鍮)が使われ205gと重量級。エボニー材のグリップと相まってややオールドスタイルですが、ずっしりとした感触は安心感と所有欲を満たしてくれます。写真の110は1987年製ですが、30年以上経過してもブレードのガタ付きひとつありません。「BUCK 110」はロックバック式フォールディングナイフの礎を開いたアメリカの老舗ブランド画像はこちら