もともとタイヤは「白」かった! 「黒」化した理由といま「横だけ白いタイヤ」が流行るワケ (1/2ページ)

もともとタイヤは「白」かった! 「黒」化した理由といま「横だけ白いタイヤ」が流行るワケ

おしゃれなホワイトリボンタイヤはまさにルネッサンス 最先端技術でレトロモダンが味わえたり

 タイヤの側面に白いラインがグルリと入っているタイヤ、もしくは側面全体が白いタイヤを見たことがある人も多いだろう。これらは、「ホワイトリボンタイヤ」とか「ホワイトウォールタイヤ」と呼ばれるもので、かつては古いアメリカ車や1960年代頃の国産車にも純正装着されていた。

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1958年のシボレー画像はこちら

 そんな「ホワイトリボンタイヤ」が最近また注目され始めている。多くはレトロな雰囲気を演出するカスタム車などにも装着されていて、クラシカルでオシャレなイメージを演出できる点に注目して採用している場合が多い模様。

 ところで「側面が白いタイヤ」は、一体どういった経緯で生まれたのか? また、あの「白」はそもそも塗装なのか、それともゴムが白いのか? 今でも入手できるのか? こういったホワイトリボンタイヤの様々な謎やうんちくに迫ってみる。

タイヤはもともと白かった

 まずは、ホワイトリボンタイヤの歴史や由来について。実は、タイヤの色はもともと「白」だったという事実をご存じだろうか。現在こそ「タイヤは黒い」ということが常識になっているが、今から100年以上前のタイヤの色は「白」だった。ちょうど消しゴムの色が白いことと同じで、本来ゴムは白いからだと言われている。

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タイヤの初期は白いタイヤだった画像はこちら

 では、なぜ黒になったのか? それは、白いゴムのタイヤでは耐久性に難があったためだ。クルマの性能が向上し、速度や後続距離が伸びるにつれ、タイヤの性能や摩耗性能も上げることが求められたためだ。

 そこで1920年代、主に接地面などの強化を目的に、タイヤの素材に炭素の微粒子であるカーボンブラックを混ぜることが考案される。従来の白タイヤに比べ、耐久性に優れることにより、その製法は一気に普及していき、タイヤの色は「黒」に変わったのだ。

 そういった変遷期に、タイヤの側面だけに白いゴムを残す形で生まれたのがホワイトリボンタイヤ。その後、1960年代~1980年代のアメリカでオシャレな雰囲気が人気となり、主にファッションとして流行。日本でも1960年代~1970年代の日産・セドリックやトヨタ・クラウンなどに純正装着された。1960年代のフォード・カントリー・スクワイア画像はこちら

 だがそれ以降は、クルマの性能が格段に向上したことで、タイヤも性能面を最優先した結果、ホワイトリボンタイヤは徐々に姿を消していく。現在、純正で装着しているクルマはなく、アフターマーケットを中心に流通している程度である(これについては後述する)。

太さが違ったり、タイプはいくつかあり

 ホワイトリボンタイヤには、タイヤ側面の白い部分の入り方で幾つかタイプがある。まず、一般的なホワイトリボンとは、側面に丸いラインが入ったものを指すことが多い。近年は、ペイントにより黒いタイヤをカスタムする手法もあり、そういったタイヤにはラインが2つ入ったダブルリボンや、ペイント時にラインの一部に文字を抜いたもの(文字が黒くなる)などもある。ホワイトリボンタイヤ画像はこちら

 さらに、タイヤ側面全体が白いパターンもあり、これをホワイトウォールタイヤと呼ぶことも多いが、厳密なホワイトリボンとの区別は曖昧だ。ホワイトウォールタイヤにカスタムしたもの画像はこちら

 ちなみに、タイヤ側面のメーカーロゴやブランドロゴなどを白くしたものは、「ホワイトレタータイヤ」と呼ばれ、厳密にはホワイトリボンタイヤとは違うが、ファッション性が高いという意味では同類だろう。このタイプも昔から人気だが、現在もBFグッドリッチの「マッドテレーンT/A」や横浜タイヤ「パラダPA03」の一部サイズなどに設定されているものがある。ホワイトレタータイヤ画像はこちら

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