なんと「ほか」にも「ディーノ」があった! フェラーリとフィアット2台のディーノとは (1/2ページ)

なんと「ほか」にも「ディーノ」があった! フェラーリとフィアット2台のディーノとは

フェラーリ唯一のV6エンジンのアイディアを出した息子の名前

 クルマ好き、スーパーカー好きならディーノはご存知だろう。興味ない方にとっては、その姿はほかのフェラーリとは少々趣が異なると思うかもしれない。というのがディーノは「スモールフェラーリ」の始祖とも呼ばれるようにコンパクト。実際、フェラーリという車名は付かず、単なるディーノとするというのが定説となっている。

 ただ、実際のところは他のモデルと同様にフェラーリでも扱ってはいたので、まったくの別ラインというわけでもなかったようだ。ただ、実際に車体を見てみると、どこにもFerrariのエンブレムはなく、フロントのバッジも跳ね馬ではなく、Dinoとなっている。

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ディーノのフロントに装着されているエンブレム画像はこちら

 デザインはピニンファリーナの初期に活躍したブロヴァローネで、実際にはもっと抑揚の強い、プロトタイプレーシング車両のような形をしていたが、市販化段階で伸びやかであっさりとしたものとなった。この変更は功を奏して、結果として名車のデザインとして名声を得ることになったと思われる。1965年に登場したディーノ・ベルリネッタ・スペチアーレ画像はこちら

 ディーノの車名のもとになったのが、現在に至るまでフェラーリ唯一となるV6エンジンのアイディアを出した、エンツォ・フェラーリの息子、アルフレッド・フェラーリの愛称。アルフレッドというのは祖父の名前を貰って名付けられたのだが、それの「小さいほう」ということでアルフレディーノ(小さなアルフレッド)と呼ばれ、さらにそれを縮めてディーノと呼ばれていた。

 バンク角65度のV6は優れたエンジンだったが、24歳で夭折してしまったことから、それを悲しんで車名としたのも有名なエピソードとなっている。フェラーリの創立者である、エンツォのオフィスに飾られていた写真で、左に写っているのがアルフレッド画像はこちら

 設計は別の技術者が行ない、当初は2リッターで、のちに2.4リッターへと拡大。この違いはクレード名ですぐにわかり、前者は206GTで後者は246GTとなる。見ての通り、頭のふた桁が排気量で、6は6気筒を表している。

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