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ワゴンが下火だからこそ逆張り! いま乗れば目立ち度最高の80〜90年代輸入ステーションワゴン5選

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TEXT: 遠藤イヅル  PHOTO: 遠藤イヅル、ボルボカーズ、ダイムラーAG

まさしくイタリアンラグジュアリー
【ランチア・テーマ・ステーションワゴン】

 輸入車のステーションワゴンといえばドイツ車やスウェーデン車というイメージが強いが、イタリア車やフランス車でもオシャレなステーションワゴンはいくつもある。その筆頭格が、名門ランチアが1984年に発売した「テーマ」のステーションワゴンだ。

 テーマというモデルは、イタリア車としては大きめの車体を持つ同社のフラッグシップセダンだった。高級車需要が少なく、自社だけでは開発費をペイできないフィアット、ランチア、アルファロメオ、サーブの4社が、共同で開発したモデルのひとつとしても知られている。スポーティかつ高級なメーカーというランチアらしさをそのまま詰め込んだテーマは、内装にはゼニアの生地やアルカンターラを用いており、派手ではなくシックさで上質感と高級感を醸し出していた。

 1986年には、ボディ後半をピニンファリーナが再造形したステーションワゴンを追加。セダンはジウジアーロデザインなので、極めて豪華なカロッツェリア・コラボレーションによって生まれたクルマということになる。名門ランチアが1984年に発売した「テーマ・ステーションワゴン」

レア度は星5つ! 伝統の英国流コンパクトワゴン
【ローバー400トゥアラー】

 イギリスでもステーションワゴンの歴史は古く、1950年代〜60年代からすでにミニ、オースチンA60、モーリス・マイナー、フォード・コルティナ、ボクスホール・ヴィクター、ハンバー・スナイプなど、いろいろな車種にステーションワゴンが用意されていた。

 1950年代に、英国内の民族系自動車メーカーが集まり誕生した「ブリティッシュ・モーター・コーポレーション(BMC)」は、その後紆余曲折を経て「BLMC(ブリティッシュ・レイランド、BLカーズ)」と名前を変え、1986年にはローバーとなった。BLカーズ時代にスタートしたホンダとの協業により、1980年代からバラードを「ローバー200」、コンチェルトを「ローバー400」として販売していた。

 ローバー400には「トゥアラー」と呼ばれたステーションワゴンがあり、日本でも1995年から発売を開始。乗り込むとスイッチ類の多くがホンダと同じで、国産車感は確かにあるのだが、ホンモノのウッドと本革シートで設えられた内装は、まさに英国流。新車価格259万円というお手頃な価格で本格的なブリティッシュ・エステートを堪能することができた。ただし故障が多く品質はイマイチと評され、現在では“数年に一度中古車が出るかどうか”という絶滅状況である。しかし、マニアック物件としてぜひチェックしておきたい。マニアック物件としてぜひチェックしておきたい「ローバー400トゥアラー」

利便性が高くメーカーごとの違いも明確

 クルマに限らず製品には流行があり、とある時期を過ぎるとイマイチに見えたり、ダサいと感じたりしてしまう。でも“一周まわる”と「オシャレ」「カッコいい」と思えてくるから不思議だ。

 今回取り上げたステーションワゴンは、パワーウィンドウやパワーステアリング、エアコンなどの快適装備が標準で付いているのもポイントである。レトロ過ぎず、1970年代車のような我慢もいらない。利便性もSUV並みかそれ以上に高く、オシャレとユーティリティを両立できるのだ。趣味やスポーツ、アウトドア、キャンプなどでも大活躍するだろう。キャンプサイトへ乗り付ければ「オシャレなオーナー像」に見られるに違いない。

 ただし、入門と銘打った車種も含め、いずれも30〜40年以上経過しているクルマばかり。日常使いは可能だが、何もトラブルが起きないということはありえない。そのため、常に「音」や「におい」「振動」などを敏感に察知し、クルマが発するサインを見逃さないようにすることが肝要。購入後かかる予算なども、十分考慮に入れたほうが良いのは言うまでもない。購入の際は、安いからといって飛びつかず、個体の状態をしっかり見極める必要があるため、専門店やその道に詳しい人からアドバイスを受けての購入がオススメだ。しかしその苦労も忘れてしまうほど、この時代のクルマは所有の喜びを感じさせてくれるハズである。ネオクラ系の中古車を購入の際は、安いからといって飛びつかず、個体の状態をしっかり見極める必要がある

 

 

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