自動車カスタムは「リスク」と隣合わせだった! 実際にあった「トラブル」事例とは (1/2ページ)

自動車カスタムは「リスク」と隣合わせだった! 実際にあった「トラブル」事例とは

楽しいクルマのカスタムにもある驚きの失敗

 クルマのカスタムは楽しいものだ。自分好みに愛車を変身させることができるし、カーショーやオーナーズミーティングなどに出してアワード(賞)が取れれば、目立てるし、仲間に自慢もできる。

 だが、何事もそうだが、やり過ぎやカスタムしたことで実用性などを犠牲にした場合、とんでもない事態が起こることもある。

 ここでは、筆者がクルマのカスタム雑誌で編集長を務めた時代に実際にあった、あり得ないほど驚きのカスタム失敗談を紹介しよう。記事展開での写真は、ご参考カスタムのほぼ成功例のものですが。

超扁平タイヤでホイールにガリ傷

 ホイールを変える際、純正より大径のサイズを装着するインチアップは、クルマのカスタムでも王道のひとつだ。現在では、様々なデザインのアフターホイールが販売され、しかもサイズアップすることで、愛車の足元によりインパクトや存在感などを演出することができる。

 近年は、車種によっても純正で20インチを装着するモデルもあるが、かつては、例えばトヨタの16型アリストに20インチを装着するというのは難しかった。だが、それを可能にしたのが、約15年~17年ほど前に登場した「超扁平サイズのタイヤ」だ。

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シャコタン車ホイール注意画像はこちら

 235/35-20や235/30-20など、扁平率が「35」や「30」といったサイドウォールが薄いサイズのタイヤは、純正サイズが16インチや17インチのアリストなどでも20インチを装着することを可能にした。超扁平タイヤは、サイドウォールを引っ張り気味に装着することで、タイヤの外径を小さくでき、フェンダーを多少加工すればボディとの干渉もほぼなくなるためだ(車高調などでローダウンも必須)。

 そういった大径+超扁平サイズのタイヤは、後に22インチや24インチなどにも波及し、セダンだけでなく、SUVやコンパクトカーなど、多くの国産車に大径ホイールのブームをもたらした。

 と、同時に、2ピース構造や3ピース構造のホイールに多い、ディスク面がリム部の奧で接合した「深リム」ブームも巻き起こる。薄いタイヤと深リムにより、足元のインパクトなどはかなり増したのだが、そこでよく出てきたトラブルがリムの「ガリ傷」だ。ホイールのガリ傷画像はこちら

 超扁平サイズのタイヤは、サイドウォールが薄いため、必然的にホイールのリム部がより露出する。そんな状態で、例えば、縦列駐車などで路側帯にクルマを寄せた際に、コンクリート製の路肩ブロックなどに接触すれば、「ガリガリガリ」とリム部に傷が入る。そのリムが削れる音を称して「ガリ傷」と呼ばれるのだが、こういったトラブルはかなり多かった。

 特に、当時は、高級な大径ホイールを装着する「ラグジュアリーカスタム」と呼ばれるジャンルが人気だった時代。20インチ以上のアメリカ製ホイールだと、4本で100万円以上するものもあった。せっかく高いお金を出して購入したお気に入りのホイールが、ちょっっとした不注意で傷ものになったのだから、オーナーの意気消沈ぶりもハンパじゃない。

 しかも、ガリ傷はそのまま放っておくと、サビが出たりする場合もあるからやっかいだ。こういった純正ホイールとタイヤでは起こらないようなトラブルは、インチアップなどのカスタムにはつきものだということを、十分に認識しておきたい。

フルバンパーエアロで路肩にヒット

 カスタムをした際に、走行などに注意したいものには、ほかにも車高を落とし過ぎて車体やマフラーが路面とヒットするなどがあるが、エアロなども装着するタイプによっては注意が必要だ。フロント・エアロバンパーの車止めぶち当たり注意画像はこちら

 約20年前の話だが、その時に編集長を務めていた月刊誌のデモカーとして、ホンダのEK型シビックを使ったカスタム連載記事を掲載していた。その連載で、シビックにアメリカ製のかなりスポーティなエアロを装着したのだが、事件はその直後に起こった。あまりカスタム車に乗った経験がない某編集部員が、フロントのエアロを路肩にヒットさせ、なんと中央の先端部分を割るだけでなく、穴まで開けてしまったのだ! 

 現在は、エアロでもリップスポイラーやアンダーガードといった純正バンパーに装着するタイプが主流だが、当時はバンパーごと交換するフルバンパー・タイプが当たり前だった時代。フルバンパーは、デザインの自由度が高いため、クルマのスタイルをよりスポーティにしたり、戦闘的にするなど、効果は大きいのだが、ボディサイズが変わることもある。その時シビックに装着したエアロも、フロント部がかなりシャープなデザインで、純正よりもやや先端が突き出た形状だった。カスタムカーの究極のエアロパーツ画像はこちら

 そういった純正との違いを計算しなかった某編集部員くんは、クルマを狭い道路でUターンさせる際に、フロント部を路肩ブロックにヒットさせてしまったのだ。しかも、かなりの勢いで当てたらしく、FRP製エアロは前述の通り、割れるだけでなく先端部にぽっこりと穴が開く始末。修理にかなり費用と時間が掛かったことは言うまでもない。

 最近のエアロは、形状的にさほど先端が尖った形状のものはないが、例えばリップスポイラーなどでも、車高を落とし過ぎていると、コンビニの駐車場にある段差などにヒットして、バンパー下部に「ガリ傷」を作ることがある。

 何度もいうが、クルマをカスタムをした際は、純正と同じ走り方ではなく、より走行に注意が必要になる場合も多いことを認識しておく必要があるのだ。

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