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渾身の意欲作も「鳴かず飛ばず」! バブル期以降に登場した「珍セダン」8種

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TEXT: 山崎真一 PHOTO: トヨタ、日産、マツダ、Auto Messe Web編集部

【トヨタ・ヴェロッサ】イタリア風味で時代を刺激。ドリフト競技で開花⁉

 チェイサー/クレスタを統合し、2001年にクレスタの販売チャンネルであったビスタ店で販売を開始したトヨタが調理したイタリアン風セダンがヴェロッサ。名前もイタリア語で真実を表すVeroと赤を表すRossoを掛け合わせた造語である。保守的なキャラクターからエモーショナルな方向へと振り切った彫が深く、抑揚あるデザインは一見するとアルファロメオ156に通ずる雰囲気はある。 280psを発揮する2.5リッターDOHCターボを搭載し、足まわりもマーク ll よりハードな設定とすることで、刺激というスパイスをプラスしていた。ただ、個性的ではあるが、どこか頑張りすぎてると感じ、思わず「無理していないか」と声を掛けたくなるのが本音。料理も日本人が作ったイタリアンの多くが、本場の味とは掛け離れているのと同じで、日本車も決してイタリア車にはなれない。 従来の保守派層にもそっぽを向かれ、狙っていた若者や輸入車派層にも受け入れられず、トヨタの冒険は成功には至らず、販売台数は失速。わずか3年弱で生産終了になった。生産中止後はドリフト競技のベース車として人気に。ラテンの血は競技で開花した⁉

【マツダ・レビュー】小泉今日子の「最強ジンクス」を打ち消したキュートなバブルの申し子

 マツダの黒歴史ともいえるバブル期の5チャンネル化。その中で一番貧乏くじ(失礼)を引いたのがオートザムだろう。マツダ店は王道、アンフィニ店はスポーツ、ユーノス店はプレミアム、オートラマ店はフォード、と他チャンネルはある程度役割が決まっていたが、オートザム店はランチアの販売という目的はあったものの、何を目指していたか、とあらためて考えると、ニッチなマーケットの掘り起こしだと思えてくる。

 1990年にデビューしたレビューは前年にデビューし、スマッシュヒットした2代目キャロルのような丸みを帯びたデザインを採用。全高を当時としては高めの約1.5mとし、シートのヒップポイントを上げ、3800mmのコンパクトなボディながら、ゆとりのある空間を実現した高効率なパッケージを採用したのがポイント。この考えは、現在人気のハイトワゴンの考えに通ずるもので、キャッチフレーズの「無かったと思う、こんなクルマ」はあながち間違いではない。先見の目はあったが、生まれた時代が早すぎたのかもしれない。

 ただ、ボディだけでなく、ライトやテールに至るまで丸を基調にした可愛らしいデザインは大衆からは支持されず、最後まで本流にはなれなかった。日本では不発に終わったが、海外では秀逸なパッケージに評価が集まり、とくに欧州ではMAZDA121として人気を得た。ちなみに、CMに起用されたのは当時人気絶頂の俳優・小泉今日子。彼女が出たらその商品が売れるというジンクスがあったが、それを終わらせた商品としてレビューは語り継がれている。

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