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サーキット専用かと思いきや「安全」や「走り」に効く! 愛車に「ロールケージ」を装着すべき理由とは

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部、TRD

一体どんな種類があるのか? その用途とは?

 続いてロールケージの主な仕様と選び方について説明したい。最初に考えるべきは点数。もっともメジャーなのは前から後ろまでカバーする6点式で、他にフロントもしくはリヤだけの4点式と呼ばれる製品もある。なお同じ6点式でもリヤシートを外して乗車定員を変更するタイプと、必要のないタイプがあるので自分の使い方に合う製品を選ぶべし。それに加えて文字どおり斜めに取り付ける斜行バー、横からの衝突に効果を発揮するサイドバー、よりボディ剛性を高めるためのピラー止めなどなど、オプションも豊富に用意されているのでじっくり吟味しよう。材質はローコストなスチール製と軽量なクロモリ製があり、ナンバー付きのチューニングカーではクロモリの人気が高い。

一体どれを選べばいいのか? DIYでも装着は可能?

 選び方としてはサーキットがメインなら6点式を基本に、サイドバーやダイヤゴナルバーを必要に応じて。ストリートでリヤシートに人を乗せる機会が多ければフロント4点式、もしくは乗車定員の変更が不要な6点式がベストと思われる。点数を増やせば増やすほど安全性と剛性は高まるが、その分だけ重量も増えてしまうので「やり過ぎ」には気を付けるべし。最後はDIYでの装着にチャレンジする人へ、作業するときに注意して欲しいことをいくつか。まずパイプはボディまたは内装にしっかりと押し付け、隙間はモチロン揺すっても動かないレベルで固定すること。そうしないと安全性の向上は別として、ふたつめの利点であるボディ剛性は台なしだ。ジョイント部のボルトも確実に締め付けないと、走行中に少しずつ緩んでしまう可能性がある。そしてフロアへの固定はドリルでの穴開けが伴うため、防水処理を確実にしないと錆びてボディが腐ってしまう。あとはロールバーパッドと呼ばれる緩衝材を、人が乗る席のまわりに必ず巻いておくこと。鉄パイプが剥き出しじゃ事故の衝撃で頭をぶつけたりして逆に危険だし、そもそも車検もクリアすることができないので忘れないで欲しい。このようにロールケージの取り付けは決して簡単ではない。見よう見まねで大切な愛車を傷付けたり、正しい効果が得られないこともあり得るので、よほど慣れた人でなければプロショップに依頼するのが無難と言えるだろう。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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