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価格爆上がり&海外流出中の「国産旧車」! 海外から買い戻したほうが「むしろ安い」のか

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TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

現在海外流出中の旧車! 価格高騰に歯止めがかからない

 旧車市場が高騰している。マイナー車や低級グレードでもけっこうな価格をしていておいそれとは手が出せない状況だ。もちろん高いからと言って、程度がいいとは限らないのも怖いところである。ちょっと前までなら、スカイラインGT-Rといった特殊なグレードやクルマを除けば、車両価格はそれほど高くなくて、比較的手軽に楽しめる自動車趣味のひとつであった。 そもそも高いのは新型コロナで密を避けられるなどのほかに、投資資金の行きどころがなくなって、それが旧車に流れているというのもある。つまりバブル的な状況だったするわけだ。日産R34スカイラインGT-R 理由はどうであれ、とにかく高いのは考えものだ。内容などに即して高いならいいのだが、実用車が高いのも考えものだし、部品供給を考えると維持に苦労するだけに、実質さらに高いものと言っていい。買ってから手間がまったくかからないというならいいが、ほぼそんなことなはい。 そこでふと思うのが、日本から出ていったクルマたちを買い戻したらどうなるかというとこと。価格が安ければ、輸送料などを支払ってもお釣りが来るのではないだろうか? つまり並行輸入をするということで、とくに日本の旧車でなくてもいいのだが、古いクルマの場合、基本的には排ガスの試験が不要になることもあって比較的安く抑えられる。最新のクルマの場合、国内に同じ仕様がないと排ガス試験を受ける必要があって費用はそれだけかさむ。

アメリカから日本国内に中古車を運ぶコスト

 とりあえずアメリカから持ってくる場合のコストをザッと計算してみると、まずアメリカ国内での港までの運搬賃や積み込み代。そしてアメリカ西海岸から日本(横浜)までの船代がコンテナを使用して10万円ちょっと。意外に安いように思えるが、便が多いから。さらに安くするには自動車運搬船、とくに帰りを使うという手もある。こちらは便数は少なくなるが、かなり安いし素のまま積むので通関時の手間が減るというメリットもある。コンテナ そのほか、コンテナの場合は開けてもらう手数料もあるし、通関は自分でできなくはないが非常に面倒なので代行を頼むとすると5万円から10万円ほど。各段階で実費や手数料がかかる。クルマの場合幸いなのは税金が消費税しかかからないこと。通関後の日本国内の輸送費や、改造されている場合は車検に合うように戻したり車検取得の費用もかかる。

 

まとめ:買い戻すのは現実的ではない

 トータルで考えると、車検費用は別として50万円ぐらい。業者に丸投げもできるが、それでも100万円ぐらいだろうか。この差をどう考えるかだ。もともと国産旧車が人気で高騰したのは海外のほうが先。ブローカーが暗躍して日本で高値で買い漁り海外へ輸送しているわけで、日本よりも高いことのほうが多い。

 結局、買い戻すのは現実的ではないように思える。海外にある日本車を狙うなら、海外で販売されたモデルを狙ったほうがいいだろう。アメリカならフェアレディZなどはお馴染みだ。日産歴代フェアレディZ 最近は程度のいいものが減っているし、現地に見に行けないので通販的なリスクはあるが、日本よりも安く購入できる可能性は高い。

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